下取り査定に出す前には、まずは買取店への査定を行う事が必要です。
何故、先に買取店へ査定を行うとよいのか?
下取り査定は買取査定に比べて初期査定が低いケースもあります。
最低でも1社買取店で査定額を提示してもらう事で、下取り査定を提示された時に適切価格なのか、という判断材料になります。
新車ディーラーは即決を促してくる
新車を購入する際は、複数のお店を回ってじっくり検討して決めたいと最初は思っていても、商談を行った結果、即決で決めてしまう人が多くいます。
ついつい即決してしまう最大の理由は、今なら安くできるという値引き条件の提示のやり方にあります。
新車の場合は、月単位の登録ベースで実績を作っていきます。
月に○○台登録を行うと、メーカーから販売会社(ディーラー)に奨励金を払う仕組みになっていてます。
こういった事情から、「今日決めてもらえれば、特別値引きができる」「即決限定の値引き枠がある」などと促してくるのです。
誰もが車はなるべく安く買いたいと思っているものですので、新車を見に行ってから、買取業者も数社回ってみようと計画をしてしまうと実行に移せないケースも多々あります。
新車の商談は時間がかかる
買取業者に査定依頼をする場合は、現車査定をして査定額に基づいた金額交渉が中心になります。
それに対して新車の場合は、ディーラーに見に行くと複数の車を試乗したり、グレードやオプション装備を選定していき、下取り査定を行い値引き交渉という流れになります。
中には朝から夕方まで商談を行ってしまう人もいます。
独身や車購入の決定権が全て自分一人にある人なら、まだ耐えられますが、家族連れで車を見に行くケースでは、「商談に時間がかかり面倒臭い」「他社や買取業者を回るのが面倒臭い」「次の休日も車選びで潰れてしまうのが嫌だ」などの感情が出てきて、安易に決めてしまうケースが多いです。
こういった新車ディーラーなど販売店で商談を行うと引き返しにくくなる状況も想定して、先に買取業者へ査定をしておく事がポイントとなってきます。
買取業者に査定に行く時の注意点とポイント
せっかく査定に行くのだから、「なるべく高額査定を提示してもらいたい」「限界価格を知りたい」と思うかもしれないですが、買取業者で最初から価格交渉に熱を入れすぎると、強く営業をかけられたり、査定価格に短い期限を設定されてしまう事もあります。
下取り査定をしてもらう前の初期段階としては、「車の購入を検討している」「まだ車を見に行ってないので見積もりもないし、車を買い換えできるか現時点では分からない」「下取り査定の提示を受ける際の参考に査定をしに来た」と素直に伝えた方がよいでしょう。
買取業者の初期査定は極端に低い事は少ないので、下取り査定を見極める上で充分な査定提示をしてもらえます。
また一度現車査定をしてもらえれば、その後は電話で価格交渉を行う事ができます。
いざとなれば、販売店の下取り価格や他の買取業者の査定が高かった場合に、電話一本で答えを出せる状況を作っておく事がとても重要になります。