新車の値引きは、営業マンや販売店が切羽詰まった時ほど、交渉が有利になります。こういった事情を利用して、販売店側が数字に追われているタイミングを狙って車を買いに行くのも有効な手法になります。

日曜日の午後が狙い目

新車ディーラーは、週単位で営業本部に受注と登録見込みの台数を報告しています。週間の受注件数は一覧表にまとめられて各店舗に配布されます。週間で販売台数が少なかったり、他の店舗や他の営業マンが売れているのに、数字が出ていない状況となると、ディーラーの各店長や営業マンは、切羽詰まった状況へと追い詰められます。

仮に売れている場合でも、あと数台受注を伸ばせば、販売会社の店舗や営業マンの中で週間成績がトップになるのではないか?と欲も出てきます。その週が終わるまでは、最終成績が出てきませんので、土曜までに、そのお店や営業マンだけ、ズバ抜けている状況でない限り、余裕を持って日曜日を迎えている所はありません。

こうした背景から、日曜日の午後は、各店舗と営業マンがその週の最後の追い込みとなっている事が多く、無茶な値引き要求に応じてもらえる可能性が高くなります。

第3週が狙い目

新車ディーラーや各営業マンは、週単位の成績も重要ですが、更に重要視されているのが月間の登録台数です。月にどれだけ新車を受注して、登録するかによって、販売会社のメーカーからの奨励金が変わったり、店長・各営業マンの歩合給が決まっていきます。

月間ノルマを達成すると評価が高くなるだけではなく、歩合給の割合やメーカーからの奨励金の単価が変わってくる事も
あるので、月内に登録できる受注が取れるかどうかの時期は、最も狙い目のタイミングとなります。

月末ギリギリが狙い目と感違いしている人もいますが、販売店と営業マンが重要視されているのは登録台数です。月末に注文をしても、登録と成績は翌月扱いになってしまうので、月初に買うのと大差がない状況となります。

こうした背景から、第3週に商談するのが、限界値引きまでの交渉がしやすい狙い目のタイミングとなります。新車は、受注を入れてから登録までに車庫証明の都合などで、最短でも1週間ほど時間がかかります。第3週あたりが、その月の受注台数が確定する最後の追い込み時期となっている事が多いです。

月の最終日が、第4週の日曜日などになっている場合は、第3週の週末では間に合わないケースもあるので、カレンダーを見て営業日(平日)が7日以上残っているのが望ましいです。こうした、月末ギリギリに登録できる第3週を選び、更にその週の最後の日曜日の午後を狙うと最も狙い目の値引き交渉が有利になりやすいタイミングとオススメできます。

注意点としては、第3週の日曜日ですと、注文する新車がメーカー在庫から、月内に生産する見込みがある車でないと値引き交渉が有利になりません。状況によっては、希望する色やグレード・メーカーオプションではなく、メーカー在庫がある車から選ぶ事を条件に値引き交渉に応じてくれる場合もあります。