車をローンで買う時は、販売店が扱うローンを利用するか、農協・銀行・信用金庫などの他の金融機関から自動車ローンを組むという方法が一般的です。(詳しくは「自動車ローンの種類と金利」でも紹介しています)

最近ではこうした自動車専用ローンではなくて、カードローンで車を買う人も増えてきています。ここでは、カードローンで車を買う場合の特徴や、メリット・デメリットについて紹介していきます。

カードローンで車を買う場合の特徴

カードローンの金利

通常の車のローン相場は新車で1.9%〜6.9%、中古車で6.9%〜8.5%ほどとなっています。それに対してカードローンは現在一番安いと言われている商品で、住信SBIネット銀行のMr.カードローンの1.99%〜となっています。

これだけを見るとカードローンの金利も安いと思うかもしれないですが、実際に1.99%や各カードローンの最低金利の審査金利を獲得するには、年収数千万円以上の人でないと難しいと言われています。限度額100万円以上に限定した場合、カードローンの金利は最高で15%となっています。

消費者金融系のカードローンでは割高感が強い事も多く、銀行系カードローンや消費者金融系のプレミアムクラスなど、ある程度ハイスペックのカードローンを持たないと、車のローンとして使用するのは難しいと言えます。

銀行系カードローンの大手三菱東京UFJ銀行バンクイックの場合、限度額200万円超え300万円以下の場合の金利が7.1%となっています。このくらいが、多くの方が現実的になってくるカードローンの金利水準と言えます。

中古車ほどメリットが大きい

金利で紹介している通り、カードローンの審査金利は、新車のローン金利よりも高くなる事が多いです。しかし、カードローンは購入する車が新車であっても、中古車であっても金利は変わりません。

自動車ローンでは金利が割高になる中古車のローンでカードローンの利用を検討すれば、金利面のデメリットは緩和され、状況によってはカードローンの方が有利な金利になります。

カードローンは随時繰り上げ返済が可能

カードローンで車を買う最大のメリットと言えるのが、随時繰り上げ返済できる事です。通常の自動車ローンは、申し込み時に分割回数や、ボーナス払いの設定を行い、その後原則支払い回数の変更はできません。また、繰り上げ返済をする場合は一括返済しか受け付けてもらえない事が多いです。

それに対してカードローンは、分割回数の上限は設定されている事はあっても、決められた回数で返済しなければいけないルールはありません。ATMやネットバンクなどを利用して、自分のペースで随時繰り上げ返済をしていけるのがカードローンで車を買うメリットです。多少金利が高くても、繰り上げ返済を随時行っていけば、最終的に支払う金利が少なくて済む事もよくあります。

デメリットとしては、カードローンは月々の最低返済金額が低く設定されています。繰り上げ返済を怠ると返済期間が長くなり、残高スライドリボルビング方式の影響もあり、利息が高くついてしまう事もあります。ある程度、自己管理能力がないと、カードローンでの車の購入はリスクが大きくなります。

カードローンの審査は厳しい

自動車を購入するという目的ローンとなる通常のローンに比べて、使途自由のフリーローンになるカードローンの審査は厳しいです。300万円の車のローンが通る人でも、カードローンで限度額300万円の審査に落ちてしまう人はたくさんいます。

審査時間自体は、カードローンの種類によっては非常に早い場合もありますが、収入証明書の提出など申し込み時の手間や審査の条件が厳しくなる事もあります。カードローンで車の購入を検討する時は早めにカードローンの審査をして、カードを発行しておく事が必要です。

一度カードローンを作ってしまえば、その後は手続きがない

通常の自動車ローンは、新しい車を買う度に、ローンの申込書を記入して審査を受ける事が必要です。それに対してカードローンは、返済遅延などの問題や車以外での借り入れ残高が多くなければ、2回目以降の利用も手続きなしで融資を受ける事が可能です。

所有権留保が必要ない

販売店以外の金融機関からローンを組む場合と同様に、販売会社や信販会社の名義で所有権を付ける事なく、本人の名義で車を買う事が可能です。

カードローンで借り入れをする場合は、金融機関からの振込ではなく、一度カードローンの利用者の口座に振込をするか、現金で引き出して車を買うので、販売店側からしてみれば、現金払いと同じ扱いになります。

所有権留保が必要とない事で、無駄な手数料は発生せず、売却時の手間も簡略化されます。

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