地方になればなるほど、1人1台車が必要になる地域も多くなります。車を家庭で複数台持っているケースは多くあります。特に車通勤をしている人や夫婦共働きで働いている場合は、夫婦で1台ずつ車を持つ事が必要になってきます。
ここでは、夫婦で2台持つ場合、夫婦に子供を含めた3台以上の車を持つ時の注意点やポイントを紹介していきます。
一家で二台車を持つ時の注意点
1台は軽自動車にするのが定番
車は所有するだけで様々な維持費がかかってきます。世帯で2台持つ場合は、少なくても1台は軽自動車にするのが定番でもあり、オススメの選択だと言えます。
子供が1人以下の場合や維持費をより安くしたい場合は、2台とも軽自動車にする事もオススメですし、1台はミニバンなどのファミリーカーや、遠い実家に車で定期的に帰郷するなどの用途がある場合は、パワーに余裕がある乗用車と軽自動車という組み合わせもオススメになります。
メインカーは夫と妻のどっちが乗る?
ここでは、夫が車通勤で妻が主婦(パートも含む)のケースの場合を前提にした考え方を紹介します。
夫婦で車を2台持つ場合には、どちらかがメインカー扱いとなります。普通乗用車と軽自動車の場合は、普通乗用車がメインカーとなり、2台とも軽自動車の場合でも、2台同時に新車で買う人はほとんどいなく、どちらかが新しい軽自動車になると思います。
こういったメインカーとセカンドカーで車のランクに違いが出る場合、夫婦のどちらがメインカーを乗るのか?という問題になってきます。
ここでポイントになってくるのが、ランニングコストと中古車としての価値です。
両方とも軽自動車の場合や1台がハイブリッドカーやコンパクトカーなど低燃費車の場合は、通勤使用で距離を乗る夫がメインカーに乗った方が経済的です。
難しくなるケースが、1台は週末に家族で出かける時にも使えるミニバンなどの大きい車と、軽自動車を持っている場合です。この場合、ぶつける可能性が高い車体が大きなファミリーカーを夫が通勤使用するケースがあります。この選択をすれば、運転に自信がない妻が車をぶつけて板金代が発生するリスクは抑えられます。
しかし、燃費や消耗品代などのランニングコストが余計にかかってしまい、ファミリーカーが高年式の車で、セカンドカーの軽が低年式の中古車で買った車の場合、ファミリーカーを通勤使用で距離をたくさん乗ると中古車として売却する時の価値もどんどん下がっていってしまいます。
なるべくこのケースでは、夫がセカンドカーとも呼べる軽自動車を乗って、妻が車体の大きく中古車としての価値が高いファミリーカーを乗る事が経済的だと言えます。
妻が運転に自信がない場合は、最初はファミリーカーを安い中古車にして、大きい車の運転に慣れてもらう事が、経済的に夫婦で車を使い分ける為に必要な事となります。
自動車保険をお得に乗る
1世帯で複数台の車を所有する時は自動車保険の組み合わせ次第で保障内容を変えずに、保険料を安くできるケースもあります。こちらについては下記で紹介します。
親子で3台以上持つ場合には自動車保険で無駄がないかを確認する
同居の家族で複数台車を持つ時に重要なポイントとなってくるのが自動車保険です。特に子供も車を運転するようになったケースでは、等級が進んだ保険が出てきたり、年齢条件の関係で1台ごとに保険料が大幅に違ってくるケースは多いです。
ここで認識しておくべきポイントは、「同居の家族間であれば、等級継承が自由にできる」という点です。子供が自分の車を持っている場合は、夫婦が乗る車は子供が運転できない年齢条件と付ける事も可能となります。そうすると、必然的に夫婦が乗る車は割引率が高くなります。
更に母親の乗る車が通勤では使用しない日常・レジャー使用であれば、母親の車が一番自動車保険の優遇が高い条件。2番目が高い年齢条件の設定も可能で通勤使用する父親の車。そして保険料が割増になる可能性もある年齢が若い車の保険となる事が多いです。
この例では、後から買った子供の車を、新規で保険に加入して新規の6等級や、セカンドカー割引を使った7等級なっている事がありますが、この方法は世帯全体の保険料を見ると非常に効率が悪い内容です。
この場合は、一番等級が進んでいる保険を息子に等級継承させて、等級を考えない保険料が一番安くなる母親の車をセカンドカー割引を使った新規等級で保険に入りなおす事で、保険料を大幅に安くできます。
代理店型の自動車保険に加入している人でも、代理店の保険募集人からは、自ら要望しないと、こういった手間がかかる、家族間の等級継承は提案してくれないケースが多いです。代理店に全てを一任している人ほど、こういった等級継承の活用で無駄がないか見直す必要があります。
子供が新社会人になって車を買った場合は、自分の給料で全て車を維持するように、突っぱねるケースもありますが、自動車保険は21歳未満や26歳未満ですと非常に割高な保険料が取られます。等級継承して節約できる部分を、子供が家に入れるお金で上積みするなりの対策も含めて、世帯全体での保険料を安くする為の最善の方法を取るようにしましょう。
家族で車を共有するかは保険料を踏まえて考える
家族で複数台の車を持つ時は、1台だけミニバンなどの大きい車を用意して、残りの2台を軽自動車やコンパクトカーにして、大きい車が必要な用事の時だけ、交換するなどして、車を共有して使うという方法があります。
ミニバンなどの大きい車を持つ場合でも、実際には3列シートを活用する事や、荷物を小さい車では詰めない程積載する事は年に数回という人が多いので、1台の大きい車を家族で共有するのは有効な方法です。
しかし、そこに年齢が若い子供が絡んでくる場合は、保険料が割高になってしまう可能性があります。家族で車を一時的に交換したり共有する場合は、最低でも2台。状況によっては3台以上は自動車保険の年齢条件を子供の年齢に合わせて設定しなければいけません。
そうすると、家族の車全体の年間保険料が数万円〜数十万円高くなってしまう事もあります。保険料が高く付きすぎる場合は、非効率的な部分があっても、親と子供の車は共有せずに独立した方が安上がりになる場合もあります。
必ず保険料の見積もりや、大きい車を2台持つ時のコストなども考えて、共有するべきなのかを比較して考えるようにしましょう。