少し前まではエコカーを買うと10万円の補助金や、13年超えの車からエコカーに乗り換えると25万円の補助金があった事が、現在のエコカーブームのきっかけにもなったと言われています。

こうした補助金は現在は終わってしまいましたが、EV車やPHV車であれば、今現在も国や地方自治体から補助金をもらって、お得に車を買う事ができます。

電気自動車(EV)を購入するメリット

EV車(電気自動車)は三菱のi-MiEVを始めとしたミーブシリーズに加えて、日産のリーフが登場した事や、補助金などを含めればお得に買えるようになった事から、大ヒットとまではいかなくても、着実にシェアを伸ばしているエコカーです。

2015年3月には補助金の減額と消費税増税に併せてリーフが25万円ほど値下げを行った事もあり、エコカーの中でも大衆車の部類を維持していて、タクシーや個人利用でEV車(電気自動車)を利用する人も増えてきました。

EV車(電気自動車)の魅力とメリットについて紹介します。

ランニングコストが安い

EV車の最大の魅力は、ガソリン代がかからない事です。その反面、自宅で200Vの充電設備の工事をする事が必要になったり、出先での充電できる場所が限られるデメリットはありますが、1回の充電で電気代はおよそ300円ほどと言われていて、JCO8モードでの走行可能距離は220kmとなっています。

10km走る為のランニングコストが単純計算で約13.6円程度です。リッター30kmの燃費のガソリン車(ハイブリッドカー)で比較してもガソリン代140円の場合で約46.6円ですので燃料代のコストは3分の1以下になる計算となります。

最近では大きな日産のディーラーや高速道路のサービスエリアでも急速充電器の設置があるので、出先でも計画的な行動をすれば、追加充電しながら、長距離ドライブを楽しむ事が可能です。

その他、エンジンオイルの交換が不要で、使用している部品もガソリン車よりも少ないのでメンテナンス費用が安いのが特徴です。

走りが良い

EV(電気自動車)はガソリン車に比べてトルクが大きいので、街乗りでも快適な加速感があるなど走りも良く、静寂性も高いのが特徴です。
特に発進時の加速がスムーズでGO・STOPが多い街乗りではより威力が発揮されます。

災害用時に大活躍する

リーフの場合は、災害時などに蓄電池として利用する事も可能です。一般家庭の電気として給電する事も可能で、平均的な家庭の電力消費量で丸2日ほどカバーする事が可能です。

蓄電池の要領として考えれば、リーフなどのEV車は破格の価格設定だと評価されています。

乗らなくても、お得

リーフは事前に設定・必要な工事をする事で、家の家庭用電源に充電した電池を供給する事も可能です。

これにより電気代が安い夜間に充電を行い、日中はリーフの電池を家に供給する事で電気代を月々4,400円も削減できると言われています。6年間活用し続ければ31.6万円もの電気代の節約になる計算です。

補助金が出る

リーフの場合ですと国からの補助金だけで最大53万円の補助金が出ます。更に各地方自治体によっては、国の補助金とは別に補助金を支払ってくれるケースもあります。(例えば神奈川県横須賀市の場合でしたら5万円の補助金など)

その結果、リーフはメーカー小売価格が279.7万円ですが、国の補助金だけで実質226.7万円になり、更に地方自治体の補助金があればさらに安く買う事ができます。通常の乗用車やハイブリッドカーと同等水準の負担で買う事ができますので、気軽に検討候補の一つに入れてみる事もオススメです。

補助金を出しているのは一般財団法人次世代自動車振興センター

補助金は国から出ると言われていますが、実際には国が運営母体となっている次世代自動車振興センターになります。

補助金は頻繁に内容の改訂も行われているので、EV車やPHEV車の購入を検討している場合は一度ホームページを参考にしてみると良いでしょう。
一般財団法人次世代自動車振興センター公式ホームページ(http://www.cev-pc.or.jp/

国(次世代自動車振興センター)から出している補助金一覧(2020年7月1日現在)

※定価は税抜き表示

種類 メーカー・車種 グレード 補助金交付額(千円) 定価(円)
EV ジャガー I-PACE S 400 8,872,727
テスラ モデル 3  RWD  400 4,645,455
日産 e-NV200バン GXルートバン 320 3,662,000
日産 リーフ S 420 3,024,000
BMW i3 Edition Joy+ 320 4,536,364
フォルクスワーゲン e-Golf Premium 202 4,952,727
メルセデス・ベンツ EQC 400 4MATIC  400 9,818,182
三菱 i-MiEV X 184 2,730,000
PHV トヨタ プリウス PHV 220 3,011,818
トヨタ RAV4 PHV G 220 4,263,636
三菱 アウトランダー PHEV S Edition 220 4,813,000

この他にも、外車のEV車やPHEV車。一部のクリーンディーゼル車も補助金の対象となる場合があります。
詳しくは次世代自動車振興センターのホームページや販売店で確認しましょう。

地方自治体からの補助金

地域によっては、市区町村の役場や地方自治体等からもEV車とPEHV車に補助金を出しているケースがあります。既に期間限定で終わってしまっている地域もあり、住んでいる地域ごとで大きな差があります。

必ず、お住まいの地域の役場に問い合わせるか、その地域の販売店のスタッフに確認をしておくようにしましょう。地方から出る補助金の相場は1〜20万円となっています。

また対象車両や、個人・法人などで条件も違ってくるので、補助金の有無だけではなく、購入を検討している車が対象車かを確認しておくようにしましょう。

通常はディーラーのスタッフが、周辺地域の補助金情報をしっかり把握しているので、取り扱い車種ごとにディーラーへ問い合わせをすれば、国と地方を含めた補助金情報を的確に回答してもらえます。