新車の値引き交渉術のひとつとして、納車時のガソリンを満タンにしてもらうように交渉する事ができます。
ガソリン満タンサービスは、基本的に営業マンの自腹対応となる事も多く、商談の早い段階からガソリン満タンを要求すると、営業マンが、無理して売らなくてもいいと思われ、値引き交渉を頑張ってもらえない事もあるので、終盤に様子を見て切り出す事が必要です。
ガソリン満タンを要求して、反応が悪ければ、その後営業マンから良いアフターフォローをしてもらう為にも、しつこく要求せずに諦める事も必要となります。
「新車営業マンの暴露話〜歩合給の仕組みは?〜」のページを見て頂くと、ガソリン満タンサービスを交渉する時のヒントが見えてくると思います。
新車はもともと、どのくらいガソリンが入っているの?
メーカーから販売店に新車が届いた段階では、エンプティーランプ(燃料切れ警告ランプ)が点灯するか、しないかのギリギリになっている事が多いです。中にはエンプティーランプが既に点灯していて、ガソリンメーターがほとんど空をさしている場合もあります。
そこから、お客様に納車する前に、ガソリン10L〜2千円分(ガソリン1Lあたり140円の場合で14.25L)を給油している事が多く、ここまでは販売店の経費で落とせる仕組みになっています。
車種のクラスによって、入れるガソリンの量が変わる事はあまりなく、軽やコンパクトカーであれば、最初から入っているガソリンと合わせて、燃料メーターが半分くらいまで上がるケースもありますし、大型車などガソリンタンクの容量が大きい車は、それほど燃料メーターが上がらなりません。
ガソリン満タンサービスを要求した場合は、ここから足りない分をサービスで給油してもら事になります。営業マンの自腹対応の場合はレシートを分ける為に、経費請求する分と自腹対応の分で2回に分けて給油しています。
車種によって反応が変わるガソリン満タンサービス
上述の内容通り、元々入っているガソリンの量は、車種や燃料タンクの容量によって変わりませんので、ガソリン満タンサービスを交渉する場合は車種によって、営業マンの反応が変わってきます。
コンパクトカーであれば、3千円程度の追加費用で満タンにできるので、大きな負担ではないですが、大型車などのガソリンタンクの容量が多い車種では、負担する金額も変わってきます。更にハイオク車の場合だと更にハードルが高く、車種によってはガソリン満タンにする為に5千円〜8万円ほどの負担となる事もあります。
大きい車種ほど、歩合給の割合が変わる事もありますが、限界値引きをした場合や、営業マンの販売台数自体が少ない場合は、歩合給として発生するインセンティブも少なくなるので、ガソリン満タンサービスの負担が大きくなってしまいます。
ガソリン満タンにする負担が大きい車種で、交渉が渋られた場合は、せめて燃料メーターを半分以上にしといて欲しいと
要望を出すと、承諾してくれる場合もあります。