維持費が安く、売却時の査定も値崩れしにくい事から人気の軽自動車ですが、乗る時には乗用車と違った注意点があります。それは乗り方次第で燃費や車の寿命が大きく変わってしまうという事です。
軽自動車はNAエンジン(ターボ非搭載)の車で最高時速110km前後。ターボエンジン車であれば最高140km前後出す事ができます。日本の道路交通法を考えれば、どこを走っても問題なくカバーできる力を持っています。
しかし、軽自動車は乗用車と比べてエンジンが非常に小さく、足回りなどの作りも乗用車より安っぽい構造になっている事を認識しておく事が必要です。
軽自動車は乗り方によって燃費や寿命が大きく変わる
軽自動車に関わらず、車は全てメーカーが公表しているJCO8モードなどのカタログ燃費よりも実燃費が少なくなります。その中でも軽自動車は、乗り方次第ではカタログ燃費と実両燃費の差が大きくなるリスクがあります。
車はエンジンの回転数をあげる事で加速をしますが、軽自動車は排気量が660ccと非常に小さく非力な事から、加速をする時には、排気量が大きい車以上にエンジンの回転数を上げていく必要があります。
エンジンの負担が大きい乗り方になると、実用燃費は悪くなり、エンジンの寿命も短くなっていきます。軽自動車に乗る時は、アクセルは必要以上に踏み込む事を控えて、エンジンに優しい乗り方をしていく事が必要になってきます。
軽自動車は、走行距離での評価落ちが大きい
軽自動車は、同じ距離を走るにしても排気量が大きい普通乗用車に比べて、エンジンの負担が大きい特性があります。この理由により、軽自動車は査定時の走行距離減点が大きくなると言われています。
特に6万km以上走ると、印象が悪くなっていき10万kmを超えると大きな減点となります。20万km走ってしまうと、人気車種であってもほとんど値段が付かなくなる事が多いです。
軽自動車は全般的に中古車相場が高いと言われていますが、通勤使用など走行距離が多い人は、売る時に高額査定が期待しずらくなってしまうので注意が必要です。走行距離が少ない人であれば、軽自動車は維持費が安いだけでなく、売却時の査定も期待できメリットが大きくなります。
軽自動車の中古車選びは難しい
軽自動車は乗り方や、オイルメンテナンスの状況によって、寿命が大きく変わってきます。例えば同じ8万km走っている中古車の場合、エンジンをいたわる走り方をして、小まめにオイル交換をしていれば、まだまだ走れる可能性は大きくなります。
それに対して、アクセルを踏み込む荒い走りを繰り返して、オイル交換もしっかり行っていないと、購入後にどれだけ大事に乗っても、エンジンやミッションなどの大きな部品の故障リスクが高くなってしまいます。
なるべく点検記録簿など整備状況が把握できる車や、ノーマル車を選ぶようにすると良いでしょう。
軽自動車は新車で買って乗り潰す事もオススメ
軽自動車は、アクセルワークに気を使って、小まめにオイルメンテナンス等をしてあげれば、長く乗る事ができます。最近のモデルの軽自動車はタイミングチェーンを使用している事が多いので、大事に乗れば20万km前後走る事も可能です。
大事に乗っていくという気持ちが強いのであれば、20万km乗る事を目標に、新車で買って長く乗る事もオススメです。