車を買う時はまず見積書を出してもらう所から始まります。
総額だけしか見ない人もいますが、しっかり詳細を確認して削れる所は削って行く事が重要です。
また車種や販売店によって変わる諸経費などもしっかり確認しておくようにしましょう。

見積書の見方(大項目)

①お支払い総額
こちらが車を買う時に必要な総額で最も重要な項目です。下取りがある場合は、査定価格を差し引いた金額となります。大項目として、②〜⑦の合計金額を足した総額表示となります。

②車両本体価格
車種・グレードに加えてメーカーオプションも含めた税込金額が表示されます。

③値引き
主に金額欄に「▲」で記載されているのが値引きになります。初期見積もりでは値引き額が抑えられている事が多いです。

④付属品総額
フロアマットやETCをはじめとしたディーラーオプションの総額になります。

⑤下取り価格
下取り車の査定価格に加えて、リサイクル預託金相当額を加えられた金額が▲表示でマイナスされています。

⑥諸費用(課税対象分)
課税対象分の諸費用は主に販売店側の手数料の合計になります。

⑦諸費用(非課税対象分)
非課税対象分の諸費用は主に、税金・印紙関係の金額の合計になります。

見積書の見方(詳細)

各種手数料

主に⑥諸費用(課税分)の金額の内訳表示になります。手数料の一例を紹介します。

●登録検査費用代行手数料
新車の場合は、陸運局で新規登録手続きを代行する為の手数料となります。中古車の場合は名義変更や継続新規手続きを代行する為の手数料となります。

●納車費用
納車時に自宅や指定場所に届けてもらう為の手数料です。販売店で納車すれば原則かかりません。

●車庫証明申請手続き代行費用
車庫証明を管轄の警察署に申請・受領する為の手数料です。自分で申請すればかかりませんが、車庫証明が遅れると、登録月が遅れてしまう場合もあるので、値引き条件によっては、車庫証明を販売店に依頼する事が前提の値引き提示となる場合があります。

●下取り車手続き代行費用
下取り車がある場合に名義を販売店に変えたり一時抹消する為の費用です。販売店に下取りに入れる場合は必ずかかります。

●査定費用
販売店は見積もり段階の査定は無料ですが、成約、下取りとなった場合は5千円前後の査定料を計上する決まりになっている事が多いです。

●遠隔地納車
販売店の所在地から極端に遠い場所へ納車する場合にかかります。ルールは販売店によって変わりますが、県内や車で1時間以内なら、通常の納車費用だけで対応してもらえる事が多いです。

●希望ナンバー取得代行手数料
ナンバーを希望番号を取得してもらう為にかかる費用です。希望ナンバーでなければかかりません。

税金・印紙代等

主に⑦諸費用(非課税分)の内訳表示になります。ここの部分は削る余地が全くない場合があります。

●取得税
新車を買う時にかかる取得税です。エコカー減税で100%免税車の場合はかかりません。

●自動車重量税
新規登録(新車登録)をする時に支払う重量税です。乗用車であれば、初回車検は3年後になるので、車の総重量に応じた3年分の重量税が発生します。エコカー減税で100%免税車の場合はかかりません。

●自動車税
車を所有している時には5月前後に納付書が送られてくる自動車税です。新車購入時は登録月から、その年度末までの分を計算して月割で支払います。車種の排気量と登録月によって金額は変わってきます。

●自賠責保険
乗用車の新車は車検が3年付いてきます。自賠責保険は新車の場合は初回車検満了日に一ヶ月猶予をもたせて加入するのが一般的です。37ヶ月分の自賠責保険が計上されていて、ここは安くなる要素はありません(軽自動車のみ乗用車より若干安いです)

●車庫証明印紙代
車庫証明を申請する時に購入する印紙代です。原則2,600円かかります。車庫証明を自分で申請する場合は見積書からこの項目は消えますが、警察署に行ったら、隣接の交通安全協会で2,600円の印紙を買う必要が出てきます。

●下取り車印紙代
下取りを販売店に入れる場合の名義変更や一時抹消をする為の印紙代です。一般的には500円かかります。

●新車登録印紙代/ナンバープレート代
されぞれの項目を小分け表示しているケースもありますが、総額で見て2千円前後となる事が多いです。

●リサイクル預託金
新車を買う時は、廃車にする為の費用を必ず前払いで預託してリサイクル券を発行してもらうルールです。車の装備(エアバック・エアコン・車両重量)などによって金額は若干変わってきます。

ディーラーオプション

主に④付属品総額の内訳になります。フロアマットやドアバイザー・ETCなどの定番装備から、基本的にオプションカタログに掲載されている商品で追加した物全てが記載されます。ディーラーオプションのナビやカメラなどを付けた場合はこちらの項目に計上されます。

その他、メンテナンスパックや新車延長保証プランを新車時に同時申し込みをした場合も、こちらに計上されていきます。この項目は購入する車の内容で、空欄だらけになるケースと、びっしり項目が埋まるケースで分かれます。

販売店によっては付属品で項目を分けているケースがありますが、これは販売店側の都合なので、特に気にする必要はなく、分けられている場合も合算金額とそれぞれの内訳を確認しておくようにしましょう。

ローンシミュレーション

見積もり段階においては、特に支払い方法の話をしなければ、参考例としてローンで買った場合の支払い方法も印字した見積書を出す場合があります。ローン購入の希望がある場合は、頭金や支払い回数・ボーナス払いなどを考慮した内容で計算されたシュミレーションが出てきます。

初期見積もりで出されるローンシュミレーションは金利が高いケースもあるので、商談する時は、金利の値下げ交渉も有効になる場合があります。