新車の限界値引きの限界は車両本体価格によって変わってきます。
車両本体価格が150万円前後の車であれば、20万円〜30万円値引きされれば、充分な内容と言えますし、300万円前後の車になれば、40万円〜50万円の値引きができる要素を秘めています。

限界値引きの金額を考える時には、車両本体価格からの割合で考える事も一つの目安となっていて、10%〜20%がひとつの目安となります

車両本体価格から30%の値引きは、付加価値がないと難しい

値引きの限界価格情報では、30%の値引きを達成したという口コミを稀に見かける事があります。この数字は、不可能に近い金額とも言え、他に何かしらの要素がないと30%の値引きをしてもらう事は難しいです。単純に車両本体価格の30%となると、200万円の車で60万円の値引き。300万円の車で90万円の値引きとなるので、現実的な数字とは言えません。

こうした不可能にも感じる金額の値引きをしてもらうには、何かしらの付加価値がある事が条件になります。具体的には、ディーラーオプションをフル装備で付けるか、中古車としての市場価値が高い下取り車を入れる方法が主な内容になります。ディーラーオプションをフル装備にすれば、そこだけで数万円〜数十万円の値引きの追加要素が出ますし、下取りがある場合は、新車の値引きで対応できない部分を下取り価格の上乗せで調整する事も可能です。

オプション・下取りがない条件では15%前後の値引きが限界価格

ディーラーオプションを、フロアマットなど最低限の装備以外はほとんど付けず、下取り車もない最低限の内容で車を買おうとした時は、値引きを積極的に行っている車種であっても15%の値引きが限界値の目安となっています
車種によっては、15%を大幅に下回る値引きしかできないケースも多数ありますが、車両本体価格200万円の車なら30万円の値引きができれば、限界値引きに近い、自信を持って購入できる条件と言えるでしょう。

値引きしにくいメーカーや車種・カテゴリー

新車の限界値引きは車両本体価格との割合で見る事も大事ですが、車種によっては車両本体価格に関わらず、値引き枠をほとんど持っていないケースも多いです。具体的にはそれぞれの車種やグレードごとで値引き事情は変わってきますが、値引きしにくい事例の一部を紹介いたします。

レクサス

トヨタの高級車ブランドであるレクサスは、新車の叩き売りでブランドイメージや中古車の市場価格の値崩れを起こす事を懸念して徹底的な値引き制限をしています。
元々車両価格が高い高級車ブランドという事もあり、値引き率で見れば1%〜2%程度しか期待できないと思っておいた方がよいでしょう。

軽自動車

新車として大人気の軽自動車ですが、車両本体価格に対して、製造コストが高いのが特徴で普通乗用車に比べて値引き額は少なくなります。
一般的な値引き相場は3〜5万円前後。ターボエンジン車など上級グレードでも10万円の値引きが出る事はほとんどないのが現状です。

ハイブリッドカー

有名なのはアクアやプリウスの徹底した値引き制限が挙げられます。販売店の利益自体は出る原価率となっていますが、人気が高い車種や販売店同士で価格競争をして利益を減らす事を懸念して、5万円や10万円などの値引き制限をメーカーから販売会社へ通達している事があります。
こうしたメーカーが主体となる値引き制限は、融通がきかず、いくら交渉をしても値引き額を引き上げる事は難しくなります。

新型車

乗用車は、一部のロングセラー車種を除いて一般的には、新型車ほど値引き制限は厳しく、モデル末期になるほど、叩き売りの大幅値引きをする傾向があります。
新型車は、値引きではなく車の性能で売ろうという方針があるので、値引き額だけを重視する人にはオススメできないジャンルとなります。

スポーツモデル

クーペや車種のスポーツグレードなどは、値引きがしずらいと言われています。全般的にハイスペックなスポーツカーほど製造コストが高く、利益率が低いと言われています。
走行性能が優れていて、通常の乗用車に比べて需要が少ないスポーツモデルの車種は、値引き交渉の余地がほとんどないと思っておいた方がよいでしょう。