かつてはトヨタの独壇場だったハイブリッドカー市場も、ホンダや三菱が独自開発で追いついてきた事や、トヨタがTHSーII(トヨタハイブリッドシステムII)をスバルやマツダに供給した事もあり、現在では多くのメーカーでハイブリッドカーが扱われ、ハイブリッド搭載車種も増えてきました。
近年急速に普及し、選択肢も多くなってきたハイブリッドカーをタイプ別でオススメ車種を紹介していきます。
オススメのハイブリッドカー・セダン編
インサイト
クラストップレベルの燃費性能に加え、先進性を感じるデザインと高級感ある室内空間が魅力です。価格は若干高めですが、高級車と大衆車の真ん中にあたる立ち位置で、他の高級セダンのハイブリッドより燃費性能で大きくリードしています。
オーナーレビューの高い車種で、セダンならではの高級感・走行時の安定性をしっかり兼ね備えているのが魅力。トランクスペースの収納力も大きく、総合力が高い1台です。
プリウス
ハイブリッドブームの火付け役の1台。静寂性や燃費性能。価格帯など今現在も非常にバランスが取れている1台で、ハイブリッドカーのセダンを選ぶなら、最も無難な選択とも言えます。
エントリーグレードの「E」では、WLTCモードのカタログ燃費がクラストップの32.1kmを達成しています。距離を乗る方や燃費にこだわりたい方におすすめです。
現在はモデル末期になるため、お得感の高い特別仕様車が増えてきました。2021年にフルモデルチェンジをする噂もありますが、カタログ燃費でライバルをリードしているので、新型を待たずに購入するのも悪い選択ではないでしょう。
オススメのハイブリッドカー・コンパクト編
ヤリスハイブリッド
2020年のコンパクトカーで主役になっている車種です。ハイブリッドは最上位グレードのみで200万円を超える価格帯がネックですが、上質な内装と充実の装備を用意した納得のパッケージになっています。
プリウスのハイブリッドシステムを小型化した最新ハイブリッドを搭載し、アクアよりも一歩進んだ燃費性能を確保しています。
値段は若干割高ですが、同じトヨタのアクアがモデル末期で、他メーカーのライバル車種を燃費性能で大きくリードしています。
フィットハイブリッド
2020年3月にフルモデルチェンジを行い、スタイリングが一刷されました。パワートレインも大幅にアップデートされ、WLTCモードの燃費は28.8kmを達成。ヤリスに比べると劣りますが、ハイブリッドモデルでも車両価格200万円を切る価格設定が魅力です。
昨今は消費税増税の影響も加わってハイブリッドカーの最低価格が高騰しています。その中でコンパクトカークラスのハイブリッドは、お手頃感を感じられる価格設定が大きな強みになります。
安全装備のHonda SENSINGを装備しないグレードもあり、ハイブリッドモデルのラインナップが豊富なため、予算や希望する装備を見ながら最適な仕様を選べますよ!
2020年のコンパクトハイブリッドカーは、新型を投入したヤリスとフィットの2強になるでしょう。
オススメのハイブリッドカー・ミニバン編
セレナ
かつてはトヨタのVOXY/NOAH・エスクァイアに比べてハイブリッドモデルでは性能で大きく劣っていましたが、e-Powerの投入で巻き返しました。モーターのみの駆動になるe-Powerは重量の重いミニバンとの相性が良く、燃費性能はクラストップレベル。同クラスのハイブリッドカーと比較すると、車両価格が安くてグレードのラインナップが豊富です。
アルファード/ヴェルファイア
フルモデルチェンジをしたのは2015年1月になり古さを感じるようになってきましたが、プレミアムクラスのミニバンでは圧倒的な人気を誇っています。
ミニバンでは要望の多い電気式4WD(E-FOUR)を搭載。このクラスのミニバンハイブリッドでは敵なしといった印象で、燃費性能と力強い走りを兼ね備えた定番の1台です。
シエンタ
プリウスと同じTHS-Ⅱを採用したミニバンで、スライドドアかつ3列シート対応での燃費はクラストップです。ベースは1.5Lクラスになり、3列目を日常的に使用する場合は狭さを感じます。
昨今は1.5Lクラスのミニバンが需要を高めていて、お子様1~2人のファミリー層から人気です。スライドドアの実用性とハイブリッド車の低燃費性能を求めている方は、是非一度ディーラーで試乗してみてください。
オススメのハイブリッドカー・SUV編
アウトランダーPHEV
ハイブリッドカーとしての燃費性能はJCO8モード18.6km/WLTCモードの燃費モード16.4kmですが、EV専用車としても航続距離65.0kmあるのが特徴。ハイブリッドカーとして使えるので、電気自動車のように無理に自宅に充電環境を整える必要もありません。
長距離ドライブでは、ハイブリッドカーの実燃費が悪くなると言われている高速のSAなどで休憩中にEV充電する使い方も人気です。EV車として実績がある三菱の信頼性もあり、車両本体価格は約393万円〜と、プラグインハイブリッド機能でSUVという事を考えれば安い価格設定となっています。
RAV4 PHV
2020年6月8日発売し、受注が殺到して同月29日に受注を一時停止すると発表されました。
新開発のプラグインハイブリッドシステム「THS II Plug-in」を搭載し、低燃費とハイパワー・長い航続距離を兼ね備えたモデルです。受注再開は2021年になるとも言われていますが、それまで待ってでも購入する価値があるスペックです。当面は中古市場でプレミア価格が付くでしょう。