新車選びは多数のメーカーと販売している車種がある中で購入する1台を選ばなければいけません。
どの車種を選ぶかは、新車を買う楽しみの一つでもありますが、選択肢が多すぎて、何から考えていいか分からないという人も多いと思います。
新車選びのポイントや新車を買う時のポイントを事前にしっかり理解して、満足できる1台を買えるようにしましょう。
新車選びの第一歩。まずは車のカテゴリーを絞り込もう
車種選びで最初にやる事はどのカテゴリーの車にするかです。
それぞれのカテゴリーの特徴を確認して、カテゴリーを決めてから、次にそれぞれのメーカーの同じカテゴリーの車種を比較するなど、次のステップに進むとよいでしょう。
車のカテゴリーは多数ありますが、その中でも代表的な事例を紹介します。
新車のカテゴリー一覧
軽自動車
軽自動車の中でもワゴンや小型車などで種類はあります。
最大の特徴は維持費が安い事ですが、パワーがなく、耐久性や安全性が低いデメリットもあります。
コンパクトカー
1.0L〜1.5Lくらいの排気量で低燃費や小回りを売りにしている車です。
代表車種を言うと、フィット・ヴィッツ・ノート・デミオ・アクアなどが挙げられます。
SSクラスミニバン
1.5Lクラスのミニバンの事を最近ではSSミニバンと表現されています。
低燃費・コンパクト・ファミリーカーとして使用可能な車種になります。
代表車種は、フリードやシエンタなどがあります。SSクラスミニバンもコンパクトミニバンのカテゴリーに分類される事もあります。
コンパクトミニバン(Sクラスミニバン)
通常のミニバンよりも背が低く、1.8L〜2.0Lくらいの排気量の車種の事を言います。
3列シートが必要で予算が少ない人や、燃費を重視したい人・子供がまだ小さいなどミニバンは必要でも、そこまでの大きさが必要ない人に人気です。
代表車種は、プレマシー・プリウスα・ストリームなどがあります。
Mクラスミニバン(トールワゴン)
2.0Lクラスで背が高いフルサイズのミニバンになります。
単純に2リッタークラスミニバンと表現する動きもあります。
主に5ナンバー規格一杯のサイズで作られている事が多く(一部3ナンバー規格もあります)、3列目までフル活用したい人や、荷物をたくさん積みたいなど、このクラスでとにかく広さを求める人い人気です。
代表車種は、セレナ・VOXY/NOAH/エスクァイア・ステップワゴンなどがあります。
スポーティーミニバン(Lクラスミニバン)
ミニバンでありながら、重心も低くゆとりのある排気量で走りにもこだわった車種になります。
代表車種は、エスティマ・オデッセイ・エクシーガなどがあります。
ラグジュアリーミニバン(LLクラスミニバン)
最上級ミニバンと表現される事もあります。サイズも大きく、室内も豪華で乗り心地も兼ね備えたミニバンになります。
代表車種は、アルファード/ヴェルファイア・エルグランドなどがあります。
コンパクトセダン
1.5L〜2.0Lくらいのセダン型の乗用車になります。
かつは乗用車の主流でしたが、最近ではハッチバック車にシェア逆転を許しています。
代表車種は、カローラアクシオ・アクセラセダン・シルフィなどがあります。
ミドルセダン
2.0L〜2.9L以下のセダンの事をミドルセダンと表現される事が多いです。
代表車種はスカイライン、カムリ、アコードセダン・ベンツCクラスなどがあります。
高級セダン
3.0L以上の排気量の大型セダンの事を高級セダンと呼ばれています。高級セダンにも幅が広く、外車と国産車でカテゴリーが分かれる面もあり、曖昧な表現となっているカテゴリーの一つにもなります。
代表者はマジェスタ・フーガ・シーマ・外車(ベンツEクラス以上の水準)などがあります。
コンパクトワゴン
コンパクトステーションワゴンと表現するケースもあります。
主に1.5L〜2.0Lクラスで、車高が低くヒンジドアで5人乗りがこのカテゴリーの条件になります。
代表車種は、カローラフィールダー、インプレッサ、アクセラスポーツなどがあります。
ステーションワゴン
コンパクトセダンも含めて、ステーションワゴンと呼ぶ動きもあります。
主に元々はセダンだった車種をトランクルームを居住スペースと連結させてワゴン型にした、背の低いハッチバック車の事になります。
代表車種は、アコードワゴン・アテンザワゴン・レガシーツーリングワゴンなどがあります。
クーペ
主に2ドア車でフレーム剛性を強め走り重視にした車種となります。
2ドア車全般をクーペと呼ぶ動きもありますが、一般的には、乗用車の快適性もある程度確保している車を呼ぶクーペと呼ぶ事が多いです。
代表車種は、スカイラインクープ・フェアレディZ・CR-Zなどがあります。
スポーツカー
クーペの中でもより、走行性能を重視した車種になります。スポーツカーも定義が曖昧で幅広い車種をスポーツカーと呼ぶ動きもありますが、車両価格300万円〜600万円ほどで売っている車種で、スポーツカーに分類される事が多いです。
代表車種は、インプレッサWRX、ランサーエボリューションなどがあります。
ライトスポーツ
スポーツカーの中でもハイパワーのエンジンに頼るのではなく、軽い車体から軽快なフットワークも可能にする車種を言います。代表車種は86、ロードスターなどがあります。
スーパースポーツ
レーシングカーにも負けない公道最速レベルと言われるようなスポーツカーです。
代表車種はフェラーリ・ランボルギーニ・GT-Rなどがあります。
オープンカー
その名の通り屋根の開閉が可能な車種です。
代表車車種はロードスター・ベンツCLKなどがあります。
クロスオーバーSUV
乗用車ベースのプラットフォームを利用したSUV車です。悪路の走破性能と街乗りの快適性を兼ね備えた車です。
代表車種は、ハリアー、CR-V、X-TRAILなどがあります。
コンパクトSUV
通常のクロスオーバーSUVよりも更にコンパクトな車種で、代表車種はRAV4、ジューク、CX-5などがあります。
日産ジュークの登場から、人気が出てきているカテゴリーです。
SUV(大型SUV)
一部ではオフロードSUVという更に細かいカテゴリー分けがされています。
SUVの中でも特に大型車をSUVと呼びます。
代表車種は、パジェロ・ランドクルーザー・ベンツGLクラスなどがあります。
商用車
1ナンバーか4ナンバーとなる車でトラックとバンに分けられます。
仕事で使う人が多いですが、一部バンでは仕事とファミリーカーの兼用として遣われる事があります。
乗用車としても利用される事もあるバンの代表車種はハイエースとキャラバンがあります。
ハイブリッドカー
比較的最近定着したカテゴリーです。
近年では様々なカテゴリーで採用されるようになりました。
ハイブリッドとは2つの燃料を使い分けて走る車を意味して、現在国内で主流となったのが、ガソリンエンジンと電池によって充電したモーターを組み合わせた車です。
代表車種はプリウス、アクア、フィットハイブリッドなどがあります。
各自動車メーカーのライバル車を比較しておく
新車選びは、車種選びが非常に重要です。新車は一度買ってしまうと、気軽に次の車に買い換える事は難しく、数年〜数十年は次の車を我慢しなければいけません。車を買ってから、やっぱり違う車種にしておけば良かった。と後悔しない為にも車種選びは慎重に行う事が大切です。
新車選びにはまずは、車のカテゴリーを選ぶ事が必要です。次のステップになるメーカー選びは好みがあったり、テレビCMの影響などで簡単に決めてしまう人が多いです。
好きなメーカーや、外観などで選ぶ事も大切ですが、より後悔をしない為には各メーカーのライバル車をしっかり比較して決めていく事が重要です。
各メーカーのライバル車種を調べる
新車選びで、車のカテゴリーが決まったら、各メーカーのそのカテゴリーの車種に何があるのかを調べます。
一例を紹介すると
コンパクトカー
トヨタ ヴィッツ・パッソ・アクア
日産 ノート・ティーダ
ホンダ フィット
マツダ デミオ
Mクラスミニバン(トールワゴン)
トヨタ VOXY・NOAH・エスクァイア
日産 セレナ
ホンダ ステップワゴン
マツダ ビアンテ
それぞれの車種によって、強みや特徴が異なる
同じカテゴリーの車でも各メーカーの各車種によって、特徴が違ってきます。
ここでは一例として上記でも紹介しているコンパクトカークラスで見ていきます。
数あるコンパクトカーの中でも、荷物の積載性を重視するならフィットが強く、後部座席の居住性はノートが強い。足回りの良さはデミオが評判が良い。などといった感じでメーカーによって強みが変わってきます。
燃費を重視するので、あればカタログ燃費はアクアやフィットハイブリッドが高い数値となっていますが、デミオのディーゼルであれば燃料代が安くパワーもある。ノートのエコスーパーチャージャーは割安でパワーもある。更に維持費で見れば、ヴィッツやパッソの1Lモデルを買えば自動車税や車両本体価格・部品代が安い。などそれぞれのメーカーや車種に一長一短があります。
こうしたそれぞれの特徴を理解して、第一希望の車種は、ライバル車に比べて、何が強く何が弱いのかを把握した上で購入を検討していく事が大事です。
値引き情報と中古車動向を調べる
メーカーを比較する場合は、車のスペックや性能・装備だけではなく、値引き情報と中古車市場の動向を調べる事が大切です。各メーカーや車種によって、値引き額は変わってくるので、割安な車種と割高な車種が出てきます。
値引きだけではなく、中古車として売却する時の事も考えて、中古車市場の動向から人気が高く値崩れしにくい車種なのか?を確認しておく事も重要になります。
新車の値引き情報は「新車の値引き交渉術1:各メーカーのディーラーで見積書をもらう」で紹介している通り、各ディーラーに行って見積書を出してもらう方法や、ネットの口コミサイトを参考にする方法があります。
中古車市場の動向を調べるには「中古車のオークション相場を調べる方法」のページでも詳しく紹介しています。その他「モデルチェンジが行われる時期」のページで紹介している、車種ごとのモデルチェンジ情報を調べたり、買う時だけではなく、数年後の事まで考えて、メーカーや車種を比較していく事が重要になります。