新車を買う時にメーカーと車種まで絞り込めたら、次のグレードを選択します。
車のグレードは次の3点に違いが出てきます。
- 排気量
- 駆動(2WD・4WD)
- 標準装備
購入した後からは、追加や変更ができない装備が多いので、新車購入時はじっくり納得のいくまで吟味して決める必要があります。
グレードの選び方をそれぞれのポイントごとに紹介していきます。
排気量を選ぶ
車種によっては、排気量の設定が1つしかない場合もありますし、最近ではガソリン車とハイブリッド車の設定を用意している車種も多くなってきました。
排気量は少ない程、価格が安く燃費が良くなり、大排気量になれば、パワーがありますが、燃費は悪く価格も高くなります。
ハイブリッドの場合は、すくない排気量で、ガソリン車よりも燃費が良くモーターアシストによりパワーにもゆとりがあります。その反面価格は高く、長く乗っていくと走行用バッテリーの交換リスクや実燃費の低下リスクなどがあります。
エコカー減税の内容を確認
排気量や車両重量・駆動・カタログ燃費などによって、グレードごとにエコカー減税の内容が変わってきます。100%免税車や50%減税車などなるべくエコカー減税の条件が良いグレードを選ぶと諸費用が安くなりお得感が強まります。
売る時に値崩れしにくいのは、少ない排気量
新車価格は排気量が少ないグレードの方が安いですが、時間が経てば経つほど売る時の価格は燃費や維持費が安い排気量が少ないグレードが、大排気量のグレードよりも査定基準価格が値崩れしにくく、最終的には大排気量のグレードよりも高く売れる場合もあります(中古車の逆転現象とも呼ばれてます)。
特にミニバンなどで、少ない排気量は直列4気筒なのに対して大排気量は同じ車種でもV型6気筒とエンジンの形が変わる車種は、故障リスクが少ない単純な仕組みの小排気量グレードが高値で取引されやすい傾向があります。
自動車税の料率を確認
主に自動車税は排気量が500cc単位で変わってきます。例えば1,800ccのグレードと2,000ccのグレードは自動車税は同額ですが、1,500ccのグレードと1,600ccのグレードは、毎年5千円程1,600ccのグレードの方が自動車税が高くなってしまうので注意が必要です。
駆動方式を選ぶ
乗用車の場合は多くの車種が駆動方式がFF(フロントエンジンフロント駆動)と4WD(四輪駆動)の2種類が用意されています。特別な事情がなければFF車で充分な内容です。4WDがオススメとなるケースは、雪国で使用する場合や、キャンプなどで悪路を走る機会が多い方。元々が4WDに力を入れているRV車などがあります。
排気量でも紹介している通り、エコカー減税はグレードによって内容が変わってきますが、4WD車は圧倒的に不利になる傾向があるので、注意が必要です。その他燃費も悪くなり、車両価格も高くなります。
それでも、安全性はFF車よりも高いので、雪国を中心に4WDが必要になるシュチュエーションが多い人は、割高感があってもケチらずに4WDを選ぶようにしましょう
標準装備を選ぶ
グレード選びで最も難しい要素で排気量や駆動はすんなり決まっても、装備でグレードを迷ってしまう人は多いです。
グレードは車種によって違いますが、2種類〜3種類程の設定がある車種が多く、値段が高い上級グレード程、装備が充実していて、装備に対してのお得感は強くなります。
グレードによる装備の違いや、用意されている装備の種類は車種ごとに様々で、全ての車種に当てはまる説明をする事はできませんが、一般的な乗用車のグレード選びのポイントを要点を絞って説明していきます。
アルミホイールが欲しいかを考える
一番安い廉価版のグレードはホイールがスチールホイールとなっている事が多いです。
装備にこだわりがなく、安いグレードでも良いと思っている人でも、最低限アルミホイールは欲しいという考えがあるのなら、安いグレードにディーラーオプションや社外品でアルミホイールを用意するよりかは、アルミホイールが標準装備されているグレードを選んだ方が、お得感が強まる場合があります。
見た目にこだわるのであれば上級グレード
上級グレードは、内装の装備や安全装備も充実してきますが、その他エクステリアの装備も大型アルミホイールやエアロパーツが付いてくるなど、充実した装備となります。
安全装備などは、付いてなければそれで慣れてしまい、購入後に後悔をする人は少ないですが、見た目にこだわる人は廉価版のグレードを購入しても、後から物足りなくなり、アルミホイールやエアロパーツを追加購入したくなってしまいます。
こういった装備を後付けするのであれば、最初から上級グレードを選んでおけばよかったと後悔するので、多少値段が高くても、検討する価値は高くなります。
内装の違いは確認しておく
装備の違いを実際に体感できるのは内装の豪華さです。
安い廉価版のグレードと、一つ上のグレードで大きな差となっているケースもあるので、しっかり何が違うのかを確認しておきましょう。
ハンドルの本革巻とウレタン巻程度であれば、我慢できますが、シートの質感や、インパネ周りに差があると、最低限の装備しか付いていない低いグレードは、後から室内が商用車や営業用の車みたいだと買ってから後悔する場合もあります。
低いグレードを検討する時は、できれば写真ではなく現物の展示車などでそれぞれのグレードの室内を見比べて、どれだけ違うのかを確認できると理想です。