新車を買う時は、見た目で気に入った車を選ぶ事が重要です。
より愛着を持てる車種を選ぶ事で、より車を大事に乗っていく事ができます。

しかし見た目を重視するあまりに、実用性が損なってしまうケースもあるので、見た目によるデメリットもしっかり理解して選ぶ事が大切です。

見た目で新車を選ぶ時のポイントと注意点

ボディーカラー

色は車の見た目を左右する非常に重要なポイントです。新車は色を好きに選ぶ事ができますし、色によって見た目の印象は大きく変わってきます。
車の色はそれぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。詳しくは下の「色の選び方」で紹介しています。

流線型の車種

最近の乗用車は綺麗な曲線のシルエットラインや多彩なキャラクターラインを使用した車種が増えてきました。
流線型のデザインは、見た目がかっこよく、空気抵抗にも優れているメリットもありますが、丸みが強すぎると、室内空間が狭くなる場合もあります。トランクルームや後部座席の室内高などがしっかり確保できているかを確認しておきましょう。
また、流線型の車種ほど、死角が大きくなるリスクも出てきます。しっかり運転席に座った時の視野がどれだけ確保できているかなどを確認しておくようにしましょう。

エアロパーツ

上級グレードになると、標準装備でエアロパーツが付いてくる車種があります。エアロパーツは本来は空気抵抗を良くする目的ですが、実際に体感できるほどの差はなく、見た目がかっこよくなるのが最大の魅力となっています。

エアロバンパーやスカートが付く事によって、段差などでエアロパーツを破損するリスクが増え、車も一回り大きくなります。ぶつけた時の修理費用も高く付く傾向があるので、ある程度は運転に自信がある事を前提に選ぶようにしておくとよいでしょう。

大口径のホイール

車も人も足元が引き締まると全体が引き締まると言われています。車の場合の足元はホイールの事で、見た目を重視する人で人気なのが、大口径の標準グレードよりもインチアップされたホイールです。

ホイールが大きくなると、タイヤの厚みが薄い扁平タイヤとなります。タイヤのクッション性が少なくなると、よりスポーティーな走りが可能になるメリットもありますが、タイヤ交換のコストが高くなり、段差などの衝撃吸収力も弱まり乗り心地が落ちる事もあります。

ライト類

ディスチャージヘッドランプ(HID)やLEDを多数使用したポジションランプなどは、省電力で夜間の視界確保や他車へのアピール力が大きくなるだけではなく、見た目もかっこいいという点で最近人気が高まっています。
見た目重視の装備の中ではデメリットが少ないですが、ぶつけた時の部品交換代が高くなる事だけは認識しておきましょう。

スポーティーシート

スポーツモデルの車種になると、運転席と助手席がスポーティーシートとなる事が多いです。スポーティーシートは横Gがかかった時でも、しっかりホールドできるように、左右から包み込むようなシートになっています。

本来車のシートとしては、理想的な内容ですが、座った時の圧迫感や窮屈感もあり、助手席に座る人など、スポーティーシートを嫌がる人も多いです。スポーティーモデルのシートを選ぶ時は助手席に良く乗る人の意見や、自分自信がスポーティーシートでも快適に乗る事ができるかを確認しておくようにしましょう。

新車の色(ボディーカラー)選びのポイント

新車を買う時は色を自由に選ぶ事ができます。
最近の乗用車は多彩なカラーバリエーションを用意されていて、悩んでしまう人も多いのではないでしょうか?

新車の色選びは、好きな色を選ぶ事も大切ですが、長く乗る新車ですので、手入れの面や売る時の傾向。そしてそれぞれの色の特徴を理解して選ぶようにする事も大切です。

新車のそれぞれの色の特徴を紹介していきます。

車のボディーカラーの特徴

白系

定番で非常に人気が高い色となっています。乗用車で使用される白はパールホワイトが主流で、国産車であれば3万円ほどのオプションカラーとなっている事が多いです。

パールホワイトが高いのは、より鮮やかな白を出す為に下地処理の工程が一つ多くなる事が理由になります。パールホワイト以外の白ですと、トラックやバンなどのような商用車で使用されている単調な白になってしまいます。

白には、色に膨張効果があり車を一回り大きく見せる効果があります。汚れが目立ちやすいというデメリットもありますが、塗料が固く、洗車傷などの生活傷も付きにくく比較的手入れをしやすいですし、長年のった時の経年劣化による色褪せリスクは低いです。

パールホワイトは更に塗装が分厚くなるので耐久性も高いです。

中古車として売る時は、白は人気の定番カラーで、更に経年劣化による色褪せもしにくいので、塗装状態による査定減点は少ないです。3万円の追加費用を払ってでも選ぶ価値がある色だと言えます。

黒系

白系と並んで人気が高い定番カラーとなっています。黒は、全体を引き締める効果があり、車をより一層シャープに見せる事ができます。更にしっかり定入れをすれば光沢が出やすい特徴もあり、高級感が出る色でもあります。高級車などでも定番のカラーになっているのはこうした色の効果があるからです。

外車などの高級車の一部は、より深く光沢のある黒を出す為にコストをかけたオプションカラーの黒が用意されている場合もあります。ただデメリットとしては、塗料が柔らかいので、生活傷などが付きやすく、洗車機を利用するだけで小キズが目立ってしまう場合もあります。

更に、太陽光を吸収しやすい色なので色あせもしやすく、小まめにポリマーやWAXなどでコーティングをして、できれば手洗い洗車で手入れしてあげる事が理想です。汚れも目立ちやすいので、しっかり外装のメンテナンスができる人にオススメの色となります。

中古車として売る時は、人気の定番カラーにはなりますが、塗装の状態が悪く艶を失っていると減点対象となってしまう事もあります。新車で買う時は、手入れはしっかりすると決意する事や、屋根付き車庫を持っている人などにオススメになります。

シルバー系

白黒に次いで定番カラーとなっています。シルバーの最大の特徴は、手入れのしやすさで、洗車をろくにしなくても、汚れが目立ちにくく、塗料も堅いので生活傷も付きにくいです。実用性が非常に高い色で、実用性を重視するメルセデスベンツでも長年定番カラーとして使用されてきた実績もあります。

シルバーと言えば、年配層や事業用の営業車などでよく使われているイメージが強く、以前は若者が敬遠する傾向もありましたが、最近の乗用車の銀はガンメタのような従来の明るいシルバーよりも、少しオシャレでスポーティーなシルバーが登場して、幅広い世代から指示される色へと成長しています。

中古車として売る時も減点対象になる事は少なく、塗装状態の劣化もしにくいので、無難な色だと言えます。

赤系

近年の塗装技術の向上で、より鮮やかなメタリック系の赤が最近の流行りとなっています。赤は好き嫌いで別れる色ですが、スポーティーでオシャレな印象を強める効果があり、赤を強く好んでいるユーザーも多いのが特徴です。

赤は、塗装がもろく、紫外線による色あせがしやすいデメリットがありましたが、最近では赤系の塗装の耐久性も向上してきています。それでも、ある程度はコーティングや洗車など手入れをしてあげないと、状態を保つのが難しい色で、輝いていないと、印象が極端に悪くなる色でもあります。

中古車として売る時は好き嫌いの好みが出る色ですので、減点対象となる場合が多いです。特に色褪せが目立つ状態だと、更に査定減点されてしまうので、こうしたデメリットも理解した上で選ぶ必要がある色です。

青系

赤と同様に近年の塗装技術の向上で青の中でも種類が多様化してきて、様々なジャンルの乗用車で選ばれるようになってきました。よりスポーティーな印象になる色で、青をイメージカラーにする車種も多くあります。

赤に比べて、塗料は固く、色あせもしにくいので、手入れはしやすい色だと評価できます。ただし青の中でも黒みが強く紺に近い色になると、黒と同様の効果が出てきて、塗料も柔らかく小まめな手入れが必要になる場合もあります。

中古車として売る時は赤と同様に好き嫌いの好みが出る色ですので減点対象となる場合が多いです。明るいメタリック系の青であれば、塗装状態による減点リスクは比較的少ないです。

その他の色

最近では、各車種でカラーラインナップが豊富になり、ピンクや黄色・茶色系などさまざまな色が出ています。全般的に共通して言える事は、定番カラーの白黒銀に比べると、中古車として売る時は色減点のリスクが高まります。

それでも、せっかくの新車ですので、売る時の事よりも、好きな色を選ぶ事も新車選びでは大切になってきます。最低限、色による手入れのしやすさや、小キズの付きやすさくらいは把握して検討するようにしましょう。