車を買い換える人で最も多い事例が、現在乗っている下取り予定の車の車検が切れるタイミングです。車検を通すのには諸経費や整備代・手数料など高額なお金がかかりますので、代替えタイミングとしてはベストだと言えます。

できれば、車検が切れる2〜3ヶ月ほど前から、余裕を持って、買い替えの為に新しい車を決めてしまうのが理想ですが、中には車検ギリギリになってから代替えを考えたり、車検を通そうとしたら予想以上の見積もりになって、代替えを検討し始める人もいます。

そこで新車など車を契約する時に必ず確認しなければいけないのが、下取り車の車検満了日です。車を契約してから、納車されるまでに最短でも1〜2週間ほどの時間がかかり、新車の場合は生産待ちで数ヶ月待たされてしまうケースもあります。

納車予定日の前に車検が切れてしまう場合は、契約をする前に必ず対策を確認しておくようにしましょう。

車検切れの車を乗り続けてしまうと

車検が切れる日と、新しい車が納車される日のタイムラグが数日程度など短い場合は、たった数日だから。といってそのまま車検切れの車を乗り続けてしまう人がいます。万が一車検切れで警察に捕まってしまったり、事故を起こすと30万円以下の罰金と、免許の点数が6点減点になる違反となります。免許の点数が既に少ない人であれば、一発で免停処分になってしまうリスクがあるので注意が必要です。

自賠責保険は、通常車検満了日から1ヶ月余分に切ってあるケースが多いので、車検切れをした日から数日程度では、自賠責保険自体は残っている事が多いですが、万が一自賠責保険も切れている状況になると、通常の車検切れの罰則に加えて50万円以下の罰金と免許の点数が6点減点となります。車検切れと合わせると、12点の限定になり、過去に違反が無い人でも一発で免停となり、状況次第では免許取り消しになってしまう可能性もあります。

例え数日であっても、車検切れの車には乗らないようにしましょう。

ディーラーか、買取専門店に無料代車を交渉する

納車日前に下取り車の車検が切れる事が決定的な場合は、それまでの期間、繋ぎで乗れる代車を手配してもらうように交渉しましょう。ディーラーや販売店に下取りを入れる場合は、そのお店と交渉し、販売店とは別に買取専門店に売却する場合は売却先の業者に新車が届くまでの間の代車を用意してもらうように交渉します。

こうした車を売買する事を条件とした代車交渉は、無料対応してもらえる事が多いです。よほど納期がかかる新車の場合は例外となりますが実費でレンタカーを利用する事を要求される業者では、購入や売却自体を見直した方が良いでしょう。

車検切れ下取り車の無料代車対応は必ず契約前に交渉する事が条件になります。契約をした後に相談しても無料代車を用意してもらえる事はほとんどないので注意が必要です。最初から納車前に車検が切れる事が分かっている場合は商談のなるべく早いタイミングで、代車の相談をしておくと良いでしょう。

車検切れから、納車日まで車を乗らない場合

車検が切れる日から、納車日までの間、車を乗らなくても問題ない場合や、家族から車を借りられる場合の対応について
紹介します。この場合は、新しく購入した車の納車を営業マンに自宅まで届けてもらう方法と、車検満了日の前に下取り車を売却先の業者に引き取ってもらう方法があります。

新車ディーラーなど、しっかりとした業者であれば、ディーラーナンバーと呼ばれる常時使用できる回送用の仮ナンバーを所有していますので車検切れの車でも自走して乗って帰ってもらう事が可能です。

納車時に車を自宅まで届けてもらう場合は、納車費用を取られてしまいます。こうした費用を節約したい場合は、車検が切れる前に自分で車をディーラーに届けに行くか、営業マンに納車日とは別に引き取りに来てもらう事も可能です。

新車や中古車の納車で自宅に呼ぶと、手数料が取られますが、それ以外のタイミングであれば無料対応をしてくれる事が多いです。その変わり、平日の夜など、営業マンが動きやすい時間帯に合わせて予定を組む事が必要となります。

その他、事前に打合せをして、売却先の業者に車を届けた後、そのまま営業マンに自宅やお店からの最寄駅まで送ってもらうという方法もあります。

しっかり事前に相談して、効率的な方法で、下取り車の受け渡しをするようにしましょう。