中古車は全国各地で業者専用のオートオークションが頻繁に開催されています。
中古車オークションで車を買えば店頭販売をしている中古車よりも安く買う事が可能です。
業者専用のオークションに参加する方法
業者専用のオークションに参加するには、次の3つの方法があります。
- 自分でオークション会員を取得する
- 代行業者を利用する
- 会員を持っている友人・知人に依頼する
個人がオークション会員を取得するには敷居が高い
業者専用のオートオークションは個人でも一定の基準を満たせば会員になる事ができます。
各オークション会場によって、入会資格は若干違いますが、一般的な会員になる為の条件を紹介します。
●車の売買をする事業を行っている事
(法人・もしくは個人事業の屋号が必要)
●土地所有者の連帯保証人が必要
(1人〜2人)
●10万円の保証金
(解約すれば戻ってきます)
●中古車を店頭販売できる展示場が必要
●商談を行える事務所が必要
●取得後1年以上経過している古物商が必要
(稀に既存会員の紹介があれば1年未満でも入会できる場合あり)
●月額1万円前後ネット会員への加入
(必須ではないですが、ネット会員でないと、実際に会場まで行かないと出品車両を知る事や相場を調べる事ができません)
このように敷居は高く数年に1台のペースで中古車を買い換える為に取得するのは、効率が悪い内容となってしまいます。
代行業者を利用する
ネット検索すれば、業者用オートオークションを代行している業者は多数ありますし、オークション代行をうたっていなくても、身近な小規模の車屋さんに代行できないか相談すると、対応してもらえる場合もあります。
代行手数料の相場は3万円〜5万円ほどとなっています。この手数料は業者用オークションで利用する為だけの手数料で、名義変更や整備・陸送など他の業務も依頼すれば、別途手数料が発生します。
会員を持っている友人・知人に依頼する
業者用オークションは、現車会員であれば一度取得してしまえば維持費が発生しない事もあり、個人でも取得している人が意外と多いです。サラリーマンの副業などでオークション代行をやっている人などもいるので、友人・知人やその繋がりで会員を持っている人がいないか確認してみましょう。
手数料は交渉次第となるので、代行業者よりも安くやってもらうように頼んでみるとよいでしょう。
業者用オークションを利用する手順
出品車両から入札する中古車を選ぶ
出品情報は、オークション会員を所持している業者がネット会員になっていれば、事前にネットから確認する事ができます。大体開催の2〜3日前より新規出品の情報が出始めて、前日の正午が出品の最終受付時間となっている事が多いです。
ネットで最終的な出品情報を確認できるのは開催前日の夕方以降にならないと分からないのが現状です。
目星を付けた出品車両が複数ある場合は、出品番号から、競りが行われる順番や予定時間を確認しておきます。事前に相場情報を調べてもらい、いくらくらいまで入札すれば、落札できる見込みがあるかも確認しておきましょう。
オークション会場に行って現車確認する
代行業者によっては、現車下見に手数料を取るケースもあります。
会員であれば、出品されている中古車を事前に確認し、エンジンをかけたり、少しだけ動かして状態をチェックする事ができます。オークション会場は非常に広いので、現車確認する場合は時間に余裕を持った対応をしましょう。
入札する
大きいオークション会場ではPOS押しというボタンを押す方法で競りが行われます。1台に費やされる時間は数十秒ほどですので、事前にいくらまで入札するかの上限を決めておきます。
出品コーナーや会場によって違いますが、一般的には1回POSを押すと値段が5千円単位で上がっていきます。最高値でPOSを押しても、出品者の設定した落札価格に届かないと流れてしまう事もあります。
最初は必ず経験ある人に付き添ってもらい、会場でしっかりPOS押しのルールを教えてもらいましょう。
車を引き上げる
落札できた中古車は、伝票を出してもらえば、落札直後からすぐに車を引き上げる事も可能です。引き取り日時はオークション開催日から3日程度となっている事が多いです。ナンバーが付いていない車は積載トラックか仮ナンバーを取得して運ぶ必要があります。
お金を支払う
業者用オークションは店頭販売と違い、税抜き表示です。
落札価格から消費税を上乗せし、リサイクル預託金相当額とナンバーが付いている車は月割相当額の自動車税にオークション会場への落札手数料(1万円〜1万5千円)が相場となっています。支払い期限は落札した日から3日前後となっている事が多く、支払い前に車を引き取る事も可能です。
代金の支払いは代行業者など会員の人を通じて払ってもらうのが一般的です。
クレーム受付は1週間
業者用オークションは、厳しい検査を受けていますが、それでも見落としとなっている瑕疵があとから判明する事もあります。
基本的に開催日から1週間はオークション会場を通じたクレーム受付をしてくれるので、なるべく早めに引き取りをして、点検整備を受けるなどの対応をしましょう。