中古車を買う時に重要なのが、修復歴やメーター交換歴などが信頼できる情報なのか?という点です。しっかりした書面が残っていないと、購入時に口頭で修復歴と説明を受けていたとしても、万が一あとから修復歴偽装を発見した場合に対処のしようがなくなってしまう場合もあります。

多くの販売店はプライスボードに修復歴の有無の記載がありますが、それとは別にコンディションノート等で車の状態が記載された書面を確認し、契約時には控えを渡してくれる販売店を選ぶ事がオススメです。

コンディションノートとは

プライスボードの記載項目よりも、より細かい情報が紹介されている書面になります。プライスボードの記載項目については「中古車のプライスボードの見方・チェックポイント」で詳しく紹介しています。

コンディションノートは主に、販売店のスタッフの要望したり、実際に契約をする時に提示される物で、車内に保管してあるパターンと、販売店の事務所で保管されているパターンがあります。全般的にコンディションノートを作成している販売店は全体の半分にも満たないので、提示希望しても用意してもらえない場合もあります。

コンディションノートの記載項目

●車情報
車体番号・初度登録・型式等の車検証に記載されている重要項目をまとめた内容となっています。

●修復歴
仮に有りになっている場合は、車のフレームの図面よりどの部位をどのような修復しているのかを明確に記載されています。コンディションノートでは非常に重要なポイントとなります。特に修復歴有りの車の場合は、説明を受けていた部位以外の修復歴があった場合に、こうした詳細が記載されたコンディションボードがないとクレームを受け付けてもらえない事もあります。

●メーター取り替えの有無
メーター改ざん車でない事を証明する内容になります。万が一有りになっていた場合は、走行距離不明車となり、既存のメーターの走行距離は全くアテにならない内容になります。

●エンジン・足回りの状態・必要な修理ヶ所の有無
店頭販売されている中古車は、点検はされていても修理はせずに店頭販売を行い、買い手が決まってから実際に必要な整備・修理を行います。点検された時の車の状態や、交換が必要な部品などの詳細が書かれています。修理費用は車両本体価格に含まれているのか?を必ず確認しておきましょう。

●タイヤの山・銘柄・ホイールの種類等
中古車を選ぶ時に重要なのがタイヤです。車種や装着しているホイールにもなりますが、タイヤの寿命によっては、購入後のランニングコストが数万円〜数十万円という単位で変わってきます。なるべく残り溝が多く、亀裂が入っていない。安心できる大手ブランドのタイヤなど、タイヤの状態が良い中古車はお買い得です。

●販売店、担当者名
販売店の記載とコンディションノートの作成を行った担当者が記載されています。
しっかりと作成者情報が記載されている事で、車の状態を保証される重要な書類へと変わります。

大手でも記載する事が少なくなってきたコンディションノート

近年、車業界も管理や見積書・注文書作成ツールのIT化が進み、大手でもコンディションノートを作っている所がすくなくなってきました。その変わりに、見積書や注文書に、修復歴、メーター交換歴、整備販売などの情報が印字されるようになってきています。

コンディションノートで最も重要な情報は修復歴とメーター交換歴の有無ですので、その2点が無しと記載されている注文書があれば、ある程度は信頼できる販売店だと評価できます。見積もり書・注文書もこうした情報の記載がない簡単なもので、コンディションノートも用意していない販売店は注意が必要となります。

もし、修復歴ありの車を承知した上で買う場合は、修復歴有りという情報だけではなく、どこの部位をどのような修復を行っているのか?それ以外の部位は修復していない事を証明する内容を書面で残してもらうようにしておくと安心です。