中古車をチェックする時は、車検切れで公道試乗できない場合でも、実際にエンジンをかけて電装系など、各機械部品のチェックをする事は可能です。見落としのないように、しっかり全ての機能の作動状態を確認しておきましょう。

モーター類は故障しやすいので重点確認

中古車で故障の多い部品の定番がパワーウインドウや、電動格納ドアミラーなどのモーターを使う部品です。パワーウインドウは全ての窓の開閉作業や運転席のオート機能を格納し、電動格納ドアミラーは1〜2回実際に開閉動作を確認します。

動作確認する時はオーディオの音を切って、モーターの音がギコちなくないか?など動きのスムーズさも確認します。ワイパーブレードはモーターを使う部品の中では故障は少ないですが、念のため一通り動かしておきましょう。

エアコンはエンジンが温まるまで待って確認する

エアコンはガス漏れなどの故障が多く、修理代も高価になります。実際にエアコンがきくまでエンジンを温めて、効きの強さを確認します。強弱調整や風量調整・吹き出し口の切り替えなど、一通りのエアコン機能を全て使ってみるようにしましょう。

パワステ確認はその場でハンドルを切る

最近の乗用車であれば、必ずパワステが付いています。エンジンをかけた状態でハンドルを回せばパワステは作動するので、その場で左右のハンドルの切れを確認しておきましょう。

展示してある中古車はフロントタイヤの下に旗やアーチの土台をかませている場合もあります。その状態でハンドルを切ってしまうと中古車を傷つけてしまう可能性があるので、必ずフロントタイヤの周辺に障害物がないかを確認してから、パワステの動作確認をするようにしましょう。

カーナビ・オーディオ等

楽しくカーライフを過ごす為に重要なのが、カーナビやオーディオなどのカーAV機器です。カーナビの場合はタッチパネルやボタン操作が軽快にできるかを確認し、テレビが付いている場合は移りも確認しておきます。カーオーディオ・カーナビは共通して、実際にラジオの入り方や音楽の再生を試してみるようにします。

何かしらのCDなどで、実際に読み込みと取り出しも問題なくできるかを試してみると良いでしょう。手持ちでCDが無い場合は販売店のスタッフに動作確認できるCD・DVDなどがないか確認してみましょう。

音楽などを流したら、取り付けてある全てのスピーカーから音が出ているか確認します。オーディオバランスの調整ができる場合は、運転席から耳だけでも、しっかり確認する事ができます。

ウインカーや灯火類はリレーが壊れていないかが焦点

灯火類で安全面でも重要なのがウインカーやライトなどの灯火類です。エンジンをかけた状態で、それぞれの動作確認をしてみましょう。電球のタマ切れなどを起こしている場合は、消耗品ですのでしょうがないですし、実際に中古車を購入すれば、電球交換して納車してもらえます。

万が一リレー自体が故障しているようでしたら、注意が必要です。整備販売の場合はリレー程度は車両本体価格に修理代が含まれている事が一般的ですが、あまり壊れる事のないリレーが故障している場合は、そこを直しても、他の電装系の部品もその先故障の連鎖反応を起こしていく可能性もあります。

ウインカーなど、球切れをおこして作動しない箇所があった場合は、できれば電球を外してもらって本当にタマ切れを起こしているのかを確認すると良いでしょう。