エコカー減税は新車だけのものだと思っている人も多いですが、中古車でも条件を満たせばエコカー減税が適用される事もあります。

税制面が有利な状態の新型エコカーでしたら、多少購入価格が高くても、燃費の税制面の両方でランニングコストが安くなるなり、結果割高感がなくなる場合もあります。

中古車のエコカー減税の関係性を理解しておいて、買った後に、あと少しの条件でエコカー減税を受けられなかった。と後悔をする事がないようにしましょう。

そもそもエコカー減税とは

車の燃費性能や排ガス基準を国土交通省が定めた一定の基準を上回ると、車に必要な「所得税」「重量税」「自動車税」が内容に応じて、全額免除や75%減税・50%減税などと優遇を受けられる制度です。

それぞれの車種の重さや排気量などによって、減税基準は変わってきて、燃費○○km以上などといった全車種共通の明確な基準はありませんので、車種ごとにエコカー減税の適用があるかを確認しておきましょう。

新車登録3年後の初回車検でも減税を受けられる場合も

エコカー減税の中でも一定以上の基準を満たしている車の場合は、新車登録時だけでなく初回車検の時にも重量税が減税される可能性があります。中古車でもエコカー減税を受けられるという話の大部分はこの初回車検が少し安くなるといった内容です。

ちょうど3年経過直前の中古車を買って、購入時に車検を取り直す場合は、そこでエコカー減税が適用されて重量税が安く計算される場合もあります。

中古車購入時の取得税が控除される

高年式の中古車の場合は取得税が発生する可能性がありますが、中古車の取得税計算の際にも、エコカー減税適用車は、減税適用基準に応じて15万円〜45万円の控除を受ける事ができます。

この15万円〜45万円控除とはどういう意味なのか?についてですが、中古車の取得税の計算は非常に複雑な計算が行われていて、ほとんどの中古車販売店では中古車取得税の計算ができません。

新車価格から残価率を掛けて、減税を問わず必要な控除額を計算する複雑な内容で、ネット等でおおよその目安は知る事ができても、最終的な金額は県税事務所等に問い合わせるしか方法がありません。

中古車販売業者の話によると、新車価格200万円〜300万円程度の車種であれば、2年〜2年半経過すれば、減税の有無に関わらず、中古車取得税がかかる事はあまりないようです。

減税の控除があれば中古車取得税の発生基準自体を上回る可能性が高くなり、発生しても、高級車や新車登録1年未満の車でない限り、微々たる金額まで軽減される事が多いようです。

3年以上経過している中古車は、エコカー減税の事を考えなくてよい

中古車に対するエコカー減税の話をまとめると、3年以上経過している中古車を検討している場合はエコカー減税の事は考えないで検討して問題ありません。エコカー減税が絡んでくる中古車は初回車検を迎えていない3年未満の車のみです。

高年式の中古車を検討している人はエコカー減税の適用状況はどうなっているのか?や、自動車取得税の発生状況を確認して検討する事が必要です。

中古車選びのポイントとしては3年〜4年ほどの、初回車検を受けて間もない中古車よりも、2年〜3年のエコカー減税の適用を受けられる車の方が税制面では有利となる場合があるというのを、頭の中に少し入れておくとよいでしょう。