店頭販売している中古車は、フロントガラスの外側から確認できるように、大きなプライスボードをダッシュボードの上に設置しています。プライスボードは中古車販売店から見れば重要なツールで置いてあるだけで店頭販売している中古車というアピールができ、スタッフに声をかけなくても、中古車の値段を始め必要な状態を確認する事ができます。

プライスボードさえ出ていれば、夜間や販売店の定休日でも車の状態を確認する事ができます。一般的な中古車のプライスボードの見方とチェックポイントを紹介します。

中古車プライスボードの記載項目とチェックポイント

  • 車両本体価格
  • 車種・グレード
  • 初度登録年月
  • 車検有効期限
  • 走行距離
  • 販売形式・保証有無
  • 使用区分
  • 修復歴
  • 点検整備記録簿・取り扱い説明書の有無
  • 支払い総額

車両本体価格

プライスボードで一番大きい文字で表示されてあるのが車両本体価格です。車両本体価格と乗り出し価格は違いますので、プライスボードの表示価格だけでは、その中古車を買う事ができない事を理解しておきましょう。詳しくは「中古車の車両本体価格と諸費用」のページでも紹介しています。

車種・グレード

プライスボードの種類によっては、車種名の欄が「メーカー」やグレードの欄が「仕様」と表現されている事もあります。最近ではスマホひとつあれば、その当時の車種のグレードごとの装備や仕様の違いを簡単に確認できるので、どの位置付けのグレードなのかを確認しておきましょう。

初度登録年月

新車として登録された年月です。初度登録から何年経過したかによって、○○年落ちという言葉が使われています。13年以上経過していると自動車税や重量税が増額になるので注意が必要です。

車検有効期限

車検が付いていない場合は2年付きと記載されている事が一般的です。2年付きと記載されている場合は、車検を取り直す為の整備費用が車両本体価格の中に含まれていますが、重量税や自賠責保険などの車検に必要な諸費用は含まれていません。

走行距離

一般的に中古車業界では千km単位で表示してある事が一般的です。例えば3万kmだったら30千km。10万kmだったら100千kmと表示されています。実際の走行距離よりも端数を繰り上げた数字で表示している事が多いです。

販売形式・保証有無

通常の販売店の中古車でしたら、整備販売と3ヶ月前後の保証が付いてくる事が一般的です。必ず付いてくる保証の内容がプライスボードに記載されています。オプションで追加購入する事で加入できる延長保証についてはプライスボードでは記載はありません。

使用区分

その中古車が前オーナーの時にどのように使用されていたかを表示しています。乗用車であれば自家用にチェックがあれば、気にする必要はありませんが、万が一レンタカーや事業用などの区分になっていると、乱暴に扱われていた可能性が高いので注意が必要です。

修復歴

小さく書かれていても非常に重要な項目です。修復歴ありになっている場合は、どれだけ割安感が高くても考え直す事も必要になります。

点検整備記録簿・取り扱い説明書の有無

それぞれ、保管されているか?を表示されています。点検整備記録簿があっても、法定点検を欠かさず受けているとは限りませんので注意が必要です。

支払い総額

表示されているタイプのプライスボードと、記載がないタイプに分かれています。総額の乗り出し価格は安易にプライスボードに記載すると、さまざまなオプションも全て付いてくると感違いする人や、実際に商談まで行わずに検討をやめてしまう人が多いという理由。月が変わるごとに諸費用に変化がある事などから、プライスボード表示していない事が多いです。

ディーラーや大型店などの大手ほど、支払い総額の表示をしていない事が多く、小規模の業者の方が大手との差別化という意味も込めて、総額表示をしている事が多いです。