車は購入した瞬間に査定額が大きく下がると言われています。新車の場合でおおよそ70%。中古車の場合で販売店の利益と手数料・買取店の利益を入れると、40万円〜50万円は購入価格よりも査定額が下がってしまうと言われています。
安い中古車は、数万円で仕入れている
中古車販売店で売られている安い中古車の車両本体価格は、10万円〜20万円ほどが下限になっている事が多いです。こうした安い中古車の場合は、1万円や2万円で査定を付けた車に利益と、整備代金を加えて、数十万円の車両本体価格として売られています。
乗り出し価格は、そこから諸費用がかかるので、20万円〜40万円ほどになってしまいます。悪質店の場合は、廃車扱いとして、無料や手数料をもらって引き取った車を、中古車として再販しているケースもあります。
購入する販売店と、売却する業者によっては、買った瞬間に0円になる可能性が高くなる
数万円しか査定が付かない車でも、買取や下取りをする業者によって、査定の付け方が違います。ディーラー下取りで1〜3万円の車の場合であれば、買取専門店で3万円〜10万円ほどの査定が付く可能性もあります。
しかし、ディーラー下取り査定で値段が付かないような車を買取専門店が1万円などで、査定を付けて買取していたケースでは、買った直後にディーラーや、古い車に弱い買取専門店に査定に出すと、廃車扱いの0円査定が付く場合があります。
業者を選べば、査定額が0円になる事はほとんどない
安く買った中古車をすぐに売ろうとして、0円査定になる事は実際にある事例です。しかし、車は廃車になる車であっても、優良店の買取専門店や直接解体業者に持っていけば、1万円〜5万円ほどの査定を付けてくれる事はよくあります。
また、優良店であれば、諸費用の還付もしてくれますので、自動車税の月割相当額や車検残による重量税と自賠責保険の金額の還付などで、数万円の価値になる事があります。査定価格0円と提示されたり、廃車費用を請求された場合は悪質店の可能性が高いので、他の業者も回ってみるようにしましょう。
安く買った車でも長く乗れる事も
安い中古車は、すぐに売ろうとすると、不利になる要素が大きく、50万円〜100万円相当の中古車を買った方が、売却時の査定を考えるとお得になる場合もあります。しかし、査定がほとんどつかないような中古車であっても国産車などを中心に現在流通している中古車は、耐久性が非常に高いです。
運が良ければ、安く買った中古車をその後、5年や10年、走行距離で見ても5万km〜10万kmなど大きなトラブルもなく走れる事もよくあります。もちろん安い中古車程、買ってすぐに故障するリスクも大きいですが、長く乗れれば売る時に査定が付かなくてもお得な買い物になります。
安い中古車はこういった面で、車の状態の見極めが重要になり、例えしっかり見極めができていたとしてもギャンブル性や運の要素が出てくる事を認識して購入を検討しましょう。