中古車の相場は時期によって若干変動します。
実際には時期的要因よりも時間の経過の方が与える影響が大きいので、時期を意識して中古車を買う時期を無理に早めたり、売る時期を遅らせる事は効率的とは限りませんが、時期が与える中古車相場の影響を意識しておくとよいでしょう。

1月は安くなる事が多い

中古車は、経年年数が重要で、何年落ちか?というのが相場に大きな影響を与えます。
初度登録月が1月でも12月でも、ひとくくりに○○年式と表現される中古車は、年が変わった直後の1月は値段が落ちやすいとも言われています。

登録月や実際の使用頻度にかかわらず、年が変われば中古車の経年年数も1年増える事となり、印象が悪くなります。
特に9年落ちの車が10年落ちに変わるタイミングなど節目をまたぐ時は影響が大きくなる事があります。

ミニバン・RV車は春が高く、秋冬が安い

キャンプや車での遠出などレジャーでも人気が高いような車種は、これから行楽シーズンを迎える春先には買いたい人が多く、長い冬を控えている秋の終わりごろになると相場が下落する事があります。

逆に4WD車などスキースノボーに人気の車種は、冬の方が相場が高くなる場合もあります。
レジャー用の車以外にも、オープンカーは屋根を開けても気持ちよく走れる時期と寒い時期で値段が変わったり、新生活を迎える人が多い新年度の4月〜5月は軽自動車の相場が高くなったりします。

中古車はこのように、人の環境や心理によって時期によって需要と共有のバランスが変わり、相場が変動する傾向があります。

中古車の相場は為替が大きな影響を与える

時期とは違った話になってしまいますが、中古車の相場はオークションで買い手がどれだけの値段を付けて落札するかによって変わってきます。日本の中古車は世界中で人気が高く、常時大勢の外人バイヤーが車を買いにきています。

為替や円安になれば、輸出を行っている業者やバイヤーは利益が増えるので、高値で中古車を買うようになります。逆に円高になれば、外国に売った時の利益は減り、全体的に高値で落札する人が少なくなり相場は下落します。

こうした事情から、中古車相場と為替は深い繋がりがあり、短期間に為替が大きく動けば、中古車相場も大きく変動する場合があります。

中古車は時期よりも、出会いのタイミングが大事

新車の購入であれば、ゆっくり時期を見定めて値引きが多い時期や新型に変わる時期を見計らう事も有効ですが、中古車の場合は、一度他で買われてしまうと、全く同じ中古車はもう手に入りません。

中古車を買う時は時期よりも出会いのタイミングが重要。これだと思った中古車をみつけた時がまさに買い時となります。

はじめて中古車を買う人は、新車に比べて中古車は時期による影響を気にしない方がよい。という事だけでも覚えておくとよいでしょう。