車を買う時の選択肢として、新車か中古車か?と大きく2つの選択肢があります。
新車の場合は、メリットは自分好みの車種・グレード・色を選べる。長く乗れる。優越感がある。デメリットは価格が高い。といったようにメリット・デメリットが明確となっていますが、中古車の場合は、メリットもデメリットも非常に多いのが特徴です。
予算の都合などで中古車しか選択肢がない人も多いと思いますが、購入を検討する際はしっかりとメリット・デメリットを理解しておく必要があります。
中古車を購入するメリット
価格が安い
中古車最大のメリットは価格が安い事です。新車は例え値引きがあったとしても、自分好みの装備や色で注文できる特性がある事から、購入してナンバープレートを取得した時点で、例え中身が新車であっても、査定価格は購入価格の7割ほどになってしまうと言われています。
中古車の場合も当然業者からの購入価格と買取価格は違ってきますが、新車のようなオーダーメイド性が無い為、割安感は高いです。
また、中古車市場は2007年のリーマンショックをきっかけに相場が崩れる事態が起きました。その後最近のアベノミクスで景気は回復したものの、中古車相場は本来の水準まで回復していません。こういった現在の中古車市場の相場帯を見ても、価格に割安感があり購入するメリットとなっています。
中古車は価格が安いので、新車と同等の予算があれば、よりランクが高い車種やグレード・装備などを選ぶ事が可能で、選択肢を広げる事も可能となります。
この他、不人気車種やボディーカラーによっては、更に割安感が増える傾向があり、車に強いこだわりがない人は、より割安感の高い中古車を選ぶ事で、予算の削減をする事も可能となります。
最近の国産車は壊れにくい
中古車最大のデメリットでもあるのが、故障リスクです。もちろん絶対に壊れない車というのは存在しなく、新車であっても故障リスクはあります。
リスク比較をすれば、当然中古車の方が高くなりますが、車も日進月歩で進化しています。近年も着実に車は壊れにくく改善されてきていて、程度の良い中古車を買って最低限のメンテナンスさえすれば、長い期間不具合なしで走れる可能も高くなっています。
また、ここ10年〜20年で進化が著しいのが塗装技術の向上です。昔の車は10年以上経過すると劣化で塗装が剥がれたり、激しく色褪せする事もよくありましたが、最近の車の塗装は非常に良くなっていて、WAXやポリマーで手入れすれば、長い期間、色艶を保つ事が可能となっています。
中古車は壊れやすい。という事は否定はできませんが、10年前と今では中古車であっても故障リスクは大幅に減少されていて、特に国産車は丈夫な車が多くなっています。
中古車情報網が充実
一昔前は中古車を探す時は、手当たり次第お店を回ったり、分厚い中古車情報誌を購入して、地道に調べるしかありませんでした。しかし、最近ではインターネットやスマホの普及で中古車探しは、ネットから簡単に検索できるようになりました。
WEB上で地域と車種や年式・走行距離などを入力するだけで希望条件に合った中古車がどこで売っているのかを簡単に検索できるようになり、本来の中古車のデメリットであった、「中古車は希望通りの車を選べない」「中古車はその時ある車種の中から選ばないといけない」といった概念が完全に払拭されています。
中古車のデメリット
維持費が高い
最近の中古車は壊れにくいと紹介していますが、それでも新車に比べれば故障リスクは大きいです。
車というのは機械の塊ですので、新車だったり、ディーラーでみっちり点検整備された車であっても故障する可能性はあります。それを補うのが保証制度にもなっていますが、新車の保証に比べれば中古車の保証期間は短く、延長保証を付けるにしても、高いオプション料を取られます。
また、故障でなくてもタイヤなどの消耗品の交換や、古い年式の車であれば、自動車税の増税時期が近い。任意保険の料率が高い。など様々な要素で中古車は維持費が新車よりも高くなるデメリットを抱えています。
中古車を選ぶには目利きが必要
最近ではネット上で中古車のさまざまな画像を確認する事ができます。写真である程度の状態を見極める事ができますが、購入をする場合は、実際に見てみないと判断はできません。実際に中古車を見に行ったら、タバコ臭かったり、近くで見たら外装の状態が悪かったり、予想外難点に気づく事も多いです。
また車は高い買い物で、実際に気に入った中古車を見つけるとテンションが上がって、よく確認せずに買ってしまう人も多いです。買ってからタイヤの溝が無い事に気付いたり、部品が欠品している事に気づく。という事はよくある事です。
中には事故車を売っている販売店もあるので、ある程度は中古車を冷静に目利きする事が必要となってきます。
中古車は金利が高い
オートローンでの分割購入を検討している人は、中古車の金利は大きな負担となります。販売店が扱う信販会社などのローン金利は新車の相場が2.9%〜4.9%なのに対して、中古車の場合は7.9%〜10%前後となっています。
ローンを組んで中古車を買いたい人には、中古車は負担する金利が大きくなってしまうデメリットがあります。
販売店の質が低い
中古車販売店も形態がたくさんありますが、全般的にはサービスの質は悪いです。中古車専門の中小規模の販売点の場合は、職人気質のスタッフが接客している事も多く、新車ディーラーのような接客を期待していくと、ガッカリしてしまう事も多いです。
アフターフォローの面や購入後から納車までの連絡なども、中古車販売点では至らぬ点がある事も多く、アポなしで車を見に行ったら、商品紹介できるスタッフが1人もいない。という状況などもあります。
サービスの質という面では中古車販売点は多少割り切って利用する必要があります。