中古車を選ぶ時は、外観や修復歴の確認も重要ですが、一番使用感が出てくるのが室内です。内装など室内・社内の状態を確認して程度の良い中古車を選ぶようにしましょう。
室内のチェックポイントを項目別に紹介していきます。
シート
見た目を確認する
シートの汚れやシミ、スレなどを確認していきます。シートカバーが付けたままの状態で展示している中古車の場合、シートカバー自体が綺麗であれば、好位を持ってそのまま付けている場合がありますが、シートカバーが汚れているのに外さずに売っている場合は、シートカバーを外すと都合が悪い状態になっていて、隠す為に付けている場合もあります。
シートカバーは脱着も手間がかかりますので、販売店のスタッフに了解を得た後に、シートカバーを外しての状態確認などを行いましょう。
シートのヘタりをチェックする
当然一番重要なのは運転席側です。続いて助手席・後部座席も一通り実際に座ってヘタリがないか?を確認し、手で局部的に押すなどでして底づき感がないかも確認します。
シートの機能を確認する
本革シートやパワーシート・シートヒーター装着車は実際に動かしてみて状態を確認します。ミニバンなどシートアレンジが多彩な車種は、2列目や3列目などのシートをそれぞれ実際に動かして不具合がないか確認します。
特にミニバンでは通常の状態では綺麗に見えても、子供やペット・荷物の積載など過酷な状況で使用していると、シートを倒したり跳ね上げや収納した時に汚なくなっていたり、破損している事があります。
匂い
中古車で重要なポイントの一つが匂いです。車は狭い密室空間の為、どうしても匂いがこもりやすい環境ですが、内容によっては簡単に落とせない匂いもあるので注意しましょう。
室内の匂いを確認する時はまずはエンジンをかけない状態で確認します。灰皿やシガーソケットの使用感を見たり、シートや床に動物の毛が落ちていないかも確認します。喫煙車やペット同乗車は簡単に匂いを落とせないので注意が必要です。
一通りの確認ができたら、続いてエンジンをかけます。匂いを確認する為にも内気循環で試してみるとよいでしょう。エアコンからの匂いが気になる場合はエアコンフィルターを交換すれば改善できる場合もあります。
まずはエアコンを付けずに確認するのは、匂いの根源を確認して対処方法を確認する為でもあります。エアコンの匂いが特に気になる場合は、エアコンフィルターを外して見せてもらえないか交渉してみましょう。
状況によっては、エアフローなどで簡単に掃除して少しでも匂いが緩和されるかを確認してみる事もオススメです。
トランクルーム・内張り・ハンドル
続いてその他の室内を確認していきます。トランクルームは重たい荷物を積んで床が傷んでいないかの確認。ハンドルはシフトノブなどと併せてスレなどを確認します。ハンドルに関してはチルトやテレスコピックなどの動作確認もしておきましょう。
また、中古車を買う時の確認で見落とす人が多いのが室内天井の内張りの状態です。天井の汚れやシミは簡単に落とす事ができず、換気をしていない喫煙車では黄ばんでしまっている事もあります。
また、ドアなどの接合部付近の内張りが、やつれた跡がある場合は大きな事故で修復する際に一度内張りを外している可能性もあります。こういった汚れや外した形跡なども意識して、天井までしっかり内張りをチェックしておく事が大切です。