現在中古車情報サイトは、Goo-netとカーセンサーnetの2強となっています。この2社がそれぞれ行っているサービスが、第三者機関を通じた査定・品質保証サービスです。

なぜこのようなサービスがあるかというと、中古車販売店の査定はスタッフの査定技術の幅が大きい事や、修復歴やメーター交換履歴、その他車の状態などは、販売店側の自己判断で掲載されています。

この結果、素人目線で分からないような内容は偽装して販売したり、実際に悪意がなくても見落としているという事は多いのです。こうしたトラブルの回避や、買い手側から信頼のある販売体制とする為に、第三者機関の認定を受けているのです。

その第3者機関の認定査定として有名なのが、大手中古車情報サイトの2社がそれぞれ運営する「Goo鑑定」と「カーセンサー認定です」

Goo鑑定とカーセンサー認定は違う

第三者機関の査定と、結果情報のネット閲覧などサービス内容は類似している双方のサービスですが、実際には、その中身は大きく違います。その最大の理由が利用している第三者機関の違いです。

・G00鑑定      JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)
・カーセンサー認定  AIS(株式会社AISで本来は業者用ネットオークションの査定・検査業務を行っていた業界トップクラスの査定専門会社)

このようにそれぞれ違う第三者機関を利用していて、Goo鑑定は評価点が外装、内装別のそれぞれ5点満点。カーセンサー認定は外装・内装のそれぞれが3点満点、その他総合評価をS〜Rで採点(Sはほぼ新車の最高評価、Rは走行に問題あり)などのように、評価点の見方は違ってきますが、大きなポイントとなるのは、査定項目の厳しさです。

それぞれ明確な項目の設定をしているのですが、初心者の人にも分かりやすく一言で言ってしまうと、Goo鑑定は甘い。カーセンサー認定は厳しい内容となっています。

Goo鑑定が人気

中古車販売店は必ず第三者機関の査定を受けなければいけないという決まりはありません。あくまでも任意で行っていて、その最大の目的は、買い手側の信頼を獲得して在庫の中古車を売る為です。

しかし、査定が非常に厳しく本来であれば業者向けの査定サービスのAISを利用しているカーセンサー認定は、素人目には気にされないような傷も細かくチェックされてしまい、カーセンサー認定を受ける事で売りづらいという声が多いの現状です。

Goo鑑定の場合は、鑑定内容だけでなく可能であれば現車を確認する事が必要とも言えますが、カーセンサー認定は分かる人が見れば、車をほとんどみなくても状態を把握して安心して買う事ができる信頼性の高い内容となっています。

しかし買い手を個人に対象としている事から、少しでも文字でキズ有りと書かれてしまうと実際に見れば許容範囲の生活傷でも敬遠してしまう人が多く、適度に査定内容が緩いGoo鑑定に人気が集中しているのが現状です。

Goo鑑定はどのくらい信頼できるの?

修復歴とメーター交換歴がGoo鑑定を受けて無し。と記載されていれば、それは信頼できる情報です。その他、あからさまなエンジン不調などの故障部位があれば、Goo鑑定でもしっかり記載されます。

外装や内装の状態については、目安は分かっても、実際には写真でも確認できる程度の情報と見ておいて、最終的に現車確認をする事がオススメになります。

中小規模の販売店であってもGoo鑑定を受けていれば、大きなトラブルリスクは緩和されて、修復歴・メーター交換歴に偽りのない信頼できる中古車として見る事ができます。AISの認定に比べて精度は落ちますが、個人が購入を検討する中古車情報としては、充分な内容だと評価できます。