初心者の方は中古車を買う時は分からない事だらけで不安だらけだと思います。
中古車は中古といえども、数十万円〜数百万円する買い物です。一度買ってしまったら、例え気に入らない点や不都合があっても手軽に買い換える事ができない大きい買い物で、実際には、ほとんどの人が中古車選びに関しては多少の経験があっても初心者レベルとなっています。
中古車選びは難しい!!これは正しい事ですが、初心者の方でもしっかりとポイントを押さえれば、中古車選びで失敗する確率を大幅に少なくする事ができます。
元新車・中古車ディーラーの営業マンが明かす、中古車選びで失敗しないポイントについて紹介いたします。
中古車は即決して決めない
初歩的な事に聞こえる人もいるかもしれないですが、非常に重要なポイントです。車を買うというのは、安い買い物でも、頻繁に行う事でもない為、多くの人が実際に買おうとすると気持ちが高ぶってしまいます。
また、販売店の営業マンもお客のテンションを上げて買う気にさせていく事がとても上手でそれが仕事とも言えます。
初心者の失敗例で多いのが、冷静さを欠いた状態で、思い切って中古車を決めてしまって、重要な事を見落としてしまいます。中古車選びに自信が無い人ほど、即決は絶対にしない。見に行った日に契約や仮押さえは絶対にしない。などのルールを決めておくと良いでしょう。
その場では絶対に良い買い物だと思っても、家に帰って冷静に考えたり、ネットで情報収集をすると即決してまで決める程の車ではなかったと考え直す人が非常に多いです。営業マンから、「この車はオススメ物件だから今決めないとすぐに売れちゃいますよ」とか「今決める事を条件にちょっとサービスします」という営業トークに騙されずに、必ず持ち帰って冷静に考える時間を作る事が失敗しない一番の近道です。
当然、本当に状態が良い中古車は週末を通過するだけですぐに売れてしまう事もありますが、目利き力がない初心者はそうした事があっても、縁がなかったと割り切って気持ちを切り替えましょう。今日なら安くするという言葉は営業トークで、次行った時に、この前と同じ条件なら買います。と言えば大体安くしてもらえます。
時間を余計にかけすぎない
「中古車選びは絶対に失敗したくない」
「こだわって選びたい」
「絶対に最安値水準で買う」
こういう強い意気込みを持つ人が多いですが、実はこういうやる気マンマンな人は中古車選びで失敗する黄色信号が灯っています。中古車選びというのは、最初は楽しいと思う人も多いですが長引くと、かなりの労力を使う事です。
散々、納得するまで選び抜くといった情熱を捧げていても、徐々にその熱は冷めていき、最終的には面倒臭くなったり、疲れたりして妥協してこれでいいや。と半分投げやりで決めてしまう人が多いのです。
良い中古車を選ぶという意気込みを持つ事は大事ですが、リキみすぎる事には注意をして、あらかじめしっかり情報収集をして、妥協できるポイントも事前に整理して、効率良く中古車を探して選ぶ事が重要です。
営業マンは時間稼ぎも一つの手法
持久戦は車の営業マンは嫌がると思われがちですが、実は好んで持久戦に持ち込んでいる場合も多いのです。
特に家族連れの客などは、諸費用を含めた見積もりを作る事や、車の説明であまり重要でない所まで細かく説明したりして時間をかけます。その後値引き要求されたら事務所の裏で上司に相談すると言って10分ほど休憩したりもします。
そうしたやり取りで、商談に時間をかけていくと、段々お客が飽きてきたり疲れてくるのです。こうした時に。最後、リキんで車を買いに来た主人が次の週末も他の中古車販売店を回ってから決める。なんて言った時に、「今日買ってくれたら2万円安くするから、そのお金で来週末は子供も疲れる車選びじゃなくて温泉でも言ってきてください」なんて言うと、奥さんがコロっと折れて決まる事が良くあります。
これは一例ですが、持久戦になると不利になる事も多いので、事前リサーチの元で効率的に現車確認や商談をする事も中古車選びで失敗しないポイントです。
不安な事はとことんネットで調べる
中古車選びの失敗しない方法で、紹介したのが、即決はするな!時間はかけすぎるな!と精神論や時間軸の話で車自体の事は敢えて触れずにここまで紹介しました。
今は幸いな事にネットがあれば当サイトを始め、何でも調べる事ができます。家で冷静な状況でしっかりネットでリサーチする時間を確保できれば、中古車選びで失敗する確率は大幅に下がります。しかし車を買った経験が少ない素人の人ほど、気持ちが高ぶったり、先走る事でこういった初歩的な事ができずに失敗しているのです。
買う時は冷静になる時間を作る。リキみすぎずに、事前に効率的に動けるようにネットで情報収集をしたり、自分の考えをまとめておく。この2点を守り、必要な事はネットでとことん調べる。これさえできれば初心者の人でも失敗しない車選びが可能になります。
最低限抑えておきたいポイント
最後に中古車選びで最低限は抑えておきたいポイントを簡単に紹介していきます。
車を買う時は、乗り出し価格を参考にする
車両本体価格だけを見ていると、車を買う時にこんな値段になるの?と驚いてしまう事もあります。
諸費用は車検残や車の大きさや、販売店の手数料によって変わってきます。必ず乗り出し価格の見積もりを提示してもらってから検討するようにしましょう。販売スタッフにざっと乗り出しいくらくらいですか?と聞くだけでも目安を知る事が可能です。
乗った後の維持費を考える
大きなポイントとしては、車検残とタイヤの残り溝です。整備販売の中古車であれば、購入後すぐに車検が来たり、タイヤの溝が残り僅か。などの事情がない限り大きな整備代がかかる事はあまりありません。
納車費用、車庫証明代行手数料は値引きの余地あり
諸費用の販売店手数料について、車の登録代行手数料などは値引きの余地がありませんが、納車費用と車庫証明代行手数料が計上されている場合は、値引きや手数料無料にできる交渉の余地があります。
金利に注意
中古車は販売店が扱っている信販会社の金利が高い事が多いです。何も考えずに長期ローンを組むと、100万円の車が総支払額130万円〜150万円という事になってしまっている場合もあるので注意しましょう。