車は環境の変化や、日々進化を遂げている新型車の登場などもあり、3年や5年周期で乗り換える人も多いと思います。中古車であれば、価格が安い分頻繁に乗り換えても新車よりもお得と思われる人も多いと思います。
車を買ったら新車・中古車を問わず乗り潰すまで長く乗るという方は、「新車と中古車は10年乗ったらどっちがお得?」のページで新車と中古車の比較をしています。
ここでは、代替えサイクルが比較的短めの人が、新車から新車へと乗り継いでいく場合と、新車を買って乗り潰す場合、中古車から中古車で乗り潰していく場合で比較していきます。
新車から新車に細かく代替えしていくのは、コストが高い!?
ここで紹介する3つの方法のうち、最も贅沢でコストがかかるのが新車から新車へと短い周期で乗り換えていく方法です。新車を買って、数年後に売却する場合の査定額はおおよその目安で3年で買値の半分。5年で買値の2〜3割ほどと言われています。
最近では中古車相場も緩やかに回復を見せていますが、2007年以降、このセオリーも壊れている傾向があり、3年の初回車検で売却しても4割程度の値段しかつかない事も多いです。もちろん乗り方や走行距離・新車の綺麗な状態をどれだけ維持できるかや、車種の人気によって売却価格は大きく変動してきますが、200万円の新車を買って3年後に90万円で売却できた場合でも、年間で約40万円程のコストがかかる計算になります。
また、5年後に50万円で売却できた場合でも年間で約30万円のコストがかかる計算となります。10年以上乗って乗り潰した場合は、単純計算で年間20万円弱。維持費を考えれば、もっとコストはかかりますが、長く乗れた分だけ例え査定が付かなくなってもお得感は強まる計算となります。
ローン購入や計画性が高い人は新車を乗り換えていく事もオススメ
新車はローンを組む場合は、金利が安いメリットがあります。更に新車であれば、購入する優越感があるだけではなく、初回車検が3年だったり、エコカーであれば税制面が有利になる事や任意保険が安くなる。燃費が良いなどランニングコストが安いメリットがあります。
月々に換算すれば、200万円程度の新車であれば月々に1〜2万円程度の追加出資で3年や5年ごとに買い換える事ができるので、ランニングコストや故障リスク・常に最新モデルに乗れる恩恵を考えれば、コストが高い方法とは言い切れない面もあります。
計画性を持って、月々しっかり車に対してのお金の管理ができる人なら、新車から新車へと定期的の乗り継いでいく方法もオススメです。
中古車から中古車へ乗り継いでいく方法は非効率!?
中古車は購入価格が新車よりも安いですが、ランニングコストもかかり、売却する時は査定がほとんど付かない事も多いです。
新車の例と比較して、新車価格200万円程度の車種を3年落ちで乗り出し価格120万円ほどで買った場合、購入後2回目の車検を目安に4年後で乗り換えた場合、査定額は10万円前後まで落ちてしまう場合があります。この場合は単純に1年あたりのコストを考えると年間約40万円で新車を買い換える値段と変わらなくなってしまいます。もっと長く乗らないと、効率が良い方法とは言えなくなってしまいます。
しかし、もっと古い車を乗り出し価格60万円程度で買って、同様に4年乗れば、査定価格がゼロになったとしても、年間コストの単純計算は15万円程度になるので、安くなります。ただし故障リスクや燃費などのランニングコストが高くなってしまうのでギャンブル性の要素もある事を認識しておきましょう。
環境が変わる人は安い中古車を乗り継いでいく事もオススメ
子供や高齢の親などがいる状況では、必要に応じてフルサイズミニバンが必要になったり、5人乗りの乗用車で用が足りるようになるなど、環境が数年ごとに変化していく事もあります。中古車を乗り継いでいく事のメリットは、状況に応じて車種を変えられるという点です。
数年後には子供も大きくなるので、車のサイズアップが必要な場合や、逆にもうすぐ子供が自立して一緒に出かけなくなる事が想像できる人などは、その時の状況に合わせて、安い中古車を乗り継いでいく方法は結果的に経済的となる場合もあります。
最終的には年間走行距離と車に対する情熱で比較する事が大切
ここで紹介している、年間コストの計算はあくまでも一例です。実際には年間走行距離が多かったり、少なかったりしてくると状況は大きく変わります。
年間走行距離が多い人であれば、車で過ごす時間が多いからという理由で車にお金をかける価値は大きくなりますし、新型の低燃費車を買えば燃費によるランニングコストの恩恵も大きくなります。
年間走行距離が少ない人は3年や5年で売却した時の査定価格は高くなるので、1年あたりのコスト計算は有利になりますが、車に対して乗らないのに、お金をかけてでも、定期的に乗り換えたいのか?という問題が発生します。
最終的には長い目で見た車に対してのコストの想定をして、それだけのお金を車にかけてもよいのか?という情念がどれだけあるかによって、最善な選択は変わってきます。