車の事故で一番多いと言われているのが後面です。バックをする時は通常の前進とは違った運転技術も必要になります。

車庫入れやUターンなどでちょっとぶつけてしまったという軽微な事故も多いですが、死角が多いので、勢いよくぶつけてしまい、エンドパネルを変形させるような修復車になる事故も多いです。

また、車の運転技術や安全管理が高い人でも、後方から追突される事だけはどれだけ努力しても避ける事ができません。リアはフロント側に比べて衝撃を吸収する構造が弱い特性もあり、リアに修復歴がある事も多いので入念にチェックしておくようにします。

リアゲートやトランクルームを開けてみる

リアドアの開閉を、サイドドアの確認時と同様に最低限の力で数回行い、歪みがないか?閉まりにくくなっていないかを確認します。

続いて、リアゲートやトランクを開けた状態で、ドア・トランクとの接合部のフレームを確認し、変形や不自然な出っ張りがないかを確認して、フレームに影響を与える修理が行われていないか確認します。

トランクスペース最後尾の内張り(絨毯)を剥がしてみる

後面の修復で最も多いのが、後ろから大きな衝撃が加わり、リアエンドパネルが押されて短くなってしまう事です。それを引き伸ばす修復を行った場合に跡が残るのが、トランクスペース最後尾の部分です。

リアゲートやトランクを開けて、荷物を収納するトランクスペースには、フロアマットよりは薄い絨毯のような物が敷かれてフレームをむき出しに見せない構造になっています。その絨毯のような素材の内張りを最後尾部分から少しはがしてみて、エンドパエルの後方切れ端に修理跡がないかを確認します。

後面の修復歴の確認は、この部分さえ問題なければ、大きな修復歴はない可能性が高いです。

テールレンズ・バックランプ・ナンバープレートを確認する

まずはフロント同様にリア全体を見て、歪みや隙間がないかを確認します。

その後、後面の灯火類のレンズを確認します。フロントのヘッドレンズほど、劣化が確認しやすくはありませんが、左右の劣化の状態に違いがないか確認します。その他反射板や、バックランプなどがリアレンズと独立している車種はそれぞれが部分的に新しいパーツに替わっていないかを確認します。

続いてナンバープレートが歪んだり、形を整えた形跡がないか確認します。

リアナンバーは盗難防止の封印がされている為、交換するにも車を陸運局に持ち込まなければいけません。ちょっとした変形でしたら、力づくで平に形を整えて、そのまま使用されている事が多いので、ナンバーが付いている中古車はその状態も確認しておきましょう。