中古車は1台1台が全て違う商品で、全く同じ中古車は存在しません。これは車以外の全ての中古品にも同じ事が言えて、中古の場合は定価が存在せずに、全て販売店の独自判断で価格設定を行っています。

しかし、明確な価格の基準はなくても、相場は存在します。特に中古車の場合は市場が大きい事から、他の中古品と比べても相場が明確になっている傾向があります。

気になる中古車を見つけた場合は、すぐに買うのではなくて一度中古車相場を確認して、値段が適性価格なのか確認するようにしましょう。

中古車相場の調べ方

中古車の相場はネットで簡単に調べる事ができます。気になる中古車を見つけたら、全国の中古車情報から、同じ車種・同等の年式・走行距離で検索をして、他ではいくらくらいで売られているのかを確認しましょう。

中古車相場はネットの普及もあり、相場の地域性はほとんどなくなってきています。一部離島では高めになってしまう事もありますが、本州・九州・四国など物流が困難でない地域であれば、ほぼ同等の相場で流通していると思って良いでしょう。

中古車相場を調べるには、大手中古車情報サイトを利用するのが便利です。主に以下の2つのサイトを利用すれば、充分な情報量が収集できます。

カーセンサー.net

・Goo-net
http://www.goo-net.com/index.html

中古車の相場情報の重要性

冒頭で紹介している通り、中古車は全て1台1台違う商品となります。相場情報より安ければよいという訳ではなく、相場情報を踏まえた上で、検討している中古車は適正価格なのか?を判断していく事が必要となります。

相場よりも高い場合

割高な可能性もありますが、他の中古車よりも車検残が長かったり、特別なオプションが付いている等、理由があって相場よりも高い価格設定となっている場合があります。

ポジティブポイントを見極めて、相場よりも高い金額を払っても買う価値があるか?を見極めていく必要があります。

相場よりも安い場合

良心的な価格設定をしてくれている可能性もありますが、他の中古車よりも劣っている所がある。車検の再取得が必要など諸経費が高く付くなど、理由があって相場よりも安い価格設定となっている場合があります。

車検残などを含めた諸経費や購入後すぐに必要になる費用がないか?を確認して、その他ネガティブポイントがないか?など相場よりも安く売られている理由をしっかり見極めて検討する必要があります。

平均的な相場価格だった場合

他の中古車情報と同等の値段で売られていたとしても、それが必ずしも適性価格とは限りません。

平均的な相場だから安心できる。と簡単に考えるのではなく、しっかりポジティブポイントとネガティブポイントを見極めて、他の中古車よりも劣っている所がないか?お得感がある装備などはないか?諸経費も適正か?など入念にチェックしておくようにしましょう。

相場よりも安い中古車ほど、要注意

中古車を買う時には、相場よりも安く買う事が理想です。しかし相場よりも安い時ほど、中古車の見極めは重要になってきます。一見、ネガティブポイントがないように見えても、分かりづらい所に落とし穴がある場合もあります。

相場よりも安いと感じた場合は、素直に他の中古車よりも安く売っている理由は何か?を販売スタッフに聞いてみてもよいでしょう。

当然、都合の良い返事をされる場合もありますが、こうした質問の反応を見る事が手がかりになる場合もありますし、良心的なお店であれば、安く売っている理由を正直に教えてもらえる場合もあります。

車両本体価格だけでなく、乗り出し価格が重要

相場情報と照らし合わせる時に、車両本体価格だけで判断するのではなくて、諸経費も含めた乗り出し価格で比較する事が大切です。

大きく影響を与えるのは車検で、購入時に車検残があると、重量税や自賠責保険が車両代金に含まれている場合もありますし、車検を取り直す条件だと、こうした諸費用が別途発生します。

乗り出し価格が安くても、数ヶ月後に車検などでは割高な価格設定などもあるので、乗り出し価格とその他車検残やタイヤの溝などの条件をしっかり確認しておくようにしましょう。