まずはボンネットを開ける

中古車の状態を確認する時は一度はボンネットを開けるようにしましょう。ボンネットの開閉にダンパーを使用している車は、ダンパーのヘタリがないか入念にチェックを行い、ボンネットを締める際にスムーズに閉まるかも確認します。

各部ボルトをチェックする

ボンネットを開けて、各部パーツの固定用のボルトの状態を確認しましょう。過去に事故による修理を行っている場合はボルトの角の塗装が剥がれるなど、一度ボルトを外した形跡が残っている可能性が高いです。大掛かりな修理をしないと外さないようなボルトを一度緩めた形跡がある場合は注意が必要です。

フレームやフレーム剛性パーツの歪みを確認する

ボンネット回りのフレームや、前面のラジエター上部にあるラジエターコアサポートやボンネット中央上部にあるエンジンマウントに歪みがないかを確認します。少しでも損傷があると、本来は平なパーツが部分的に盛り上がっているケースがあります。

バッテリーカバーを外してみる

バッテリーカバーが付いている車は一度カバーを外してバッテリーそのものの外観を確認します。バッテリーカバーは工具なしで外す事が可能です。バッテリーのホコリのかぶり方などを見て、おおよそ新しいバッテリーか長年使っているバッテリーかを判断する事ができます。

交換履歴シールがないか確認する

過走行車やタイミングベルトを使っている中古車の場合は、タイミングベルトを交換した際に、何kmで交換したかの履歴を残すシールをボンネットを開けてみやすい場所に貼ってある場合があります。その他、バッテリーに交換日時を記載されたシールが貼られている場合もあるので、メンテナンス履歴が分かるシールや情報がないかを確認します。

フロント全体を見渡してみる

ボンネットとバンパー

全体を見て、隙間が空いていないか?歪みがないかを確認します。それぞれの部分の角となる所の塗装が剥がれていないかを確認し、走行していてあまり傷つかないような場所の小キズがないかも確認します。

ヘッドレンズの劣化を比べる

ヘッドレンズは長年使っていると、少しずつ曇ってきます。通常は左右均等に劣化していますが、どちらか片方を交換して、一定期間経年劣化した車は素人目に見ても、肉眼で状態の違いが分かる事があります。ヘッドレンズは事故などで損傷しないと交換する事がほとんどない部品ですので、左右の状態が違う中古車は、何かしら事故歴がある可能性が高いです。

フロントガラスを確認する

車検シールを確認する

通常フロントガラス中央上部に車検ステッカーが貼ってあります。車検が残っている車は車検シールで満了月を確認する事ができ、内側から確認すれば、明確な日付まで確認できます。初度登録月と車検満了日がズレている場合はワンオーナーではなく、過去にも中古車として販売されていた可能性が高く、車検切れの中古車も車検シールが残っていれば、いつ車検が切れたのか?などを確認できます。

法定点検ステッカーを確認する

通常フロントガラスの助手席側上部に丸型のステッカーが貼られています。しっかり法定点検を受けているか、法定点検ステッカーで確認する事ができ、内側を確認すれば、整備工場はどこを利用していたかも確認できます。

純正ガラスか確認する

フロントガラスは飛び石などでも、交換修理が必要になるので、ガラス交換しているから修復車とは判断できませんが、純正ガラスを使っている場合は、フロントガラス助手席側下部あたりに、メーカーのロゴが印字されています。

どこを見てもメーカーロゴが入っていない場合は、社外ガラスに交換されている可能性が高いです。純正ガラスが付いていない車は、修理代をケチる人が乗っていた可能性も少し懸念しましょう。その他、フランとガラスは簡易修理をすると跡が残っている場合もあるので、近くで細かく確認しておきましょう。