動かなくなった車は廃車にする前に、しっかり情報収集をする事が大切です。

買取業者に依頼すると思わぬ高額査定がつくこともありますし、状況によっては部品をバラして売るという事も、お金に還元する上では非常に重要になってきます。

廃車にする前に検討したいこと

  • 廃車の戻り税を理解する
  • 業者選びが重要
  • ダメ元でも買取業者に査定してもらう
  • 必要な部品は取り外しか事前交渉
  • 先に一時抹消した方がお得なケースも

廃車の戻り税を理解する

車を廃車にした場合は、次の戻り税を受けとる事ができます。

  • 自動車税の月割相当額
  • 車検が残っている場合は「重量税」と「自賠責保険の還付」

こういった戻り税に関しては、廃車依頼や売却をする際に話をしないと、業者側に取られてしまう事もあります。

事前に受け取れる可能性がある戻り税を確認し、概算の戻り税額を確認しておく事で、廃車をする際に有利に条件交渉を行う事ができます。

業者選びが重要

廃車を依頼する業者は、商品として販売できる中古車以上に重要とも言えます。

業者によっては、1万円~3万円程度の手数料を支払い、戻り税も業者側に取られてしまう事もありますが、優良業者だったり、交渉をしっかり行う事で、車種クラスに応じて5千円~3万ほどの査定付けてもらい、かつ戻り税を受け取る事が可能となる場合があります

廃車にする時は近くの業者やいつも整備を利用している業者ではなく、廃車が得意な業者を利用するようにしましょう。

ダメ元でも買取業者に査定してもらう

車を廃車依頼する人の中には、ご自身で「もう10年10万kmだから」などと廃車の基準を自己判断してしまうケースも多いです。

実際には商品車として、まだまだ現役で中古車以上においても需要がある車でも、廃車依頼してしまっているケースは意外と多いのです

車を廃車にする時は自己判断やディーラーなど1つ業者の見解だけで判断はせずに、ダメ元でも中古車査定を受けてみるとよいでしょう。

必要な部品は取り外しか事前交渉

廃車にする車にETCやアルミホイール・カーナビなど次の車に使いたい部品や、部品単体として売却できる見込みがある部品がある場合は、事前に取り外しておくようにしましょう

廃車にする車でしたら、素人が作業して傷つけたりしても問題ありませんので、こういった機会に少しでも車に触る機会を作っておくのもおすすめです。

ご自身で作業できない場合は、売却時に業者や解体屋に必要な部品だけ取り外して返してもらう事ができないか交渉してみると良いでしょう。

廃車の場合は車を受け渡した後ですと、一切交渉ができない場合がほとんどですので、事前に相談をするのがおすすめです。

先に一時抹消した方がお得なケースも

廃車をするには、永久抹消申請の他に解体届け出といった書類を出す必要があり、時間がかかります。

解体届け出とは、解体屋が解体作業をしてから15日以内に行うもので、通常業者に依頼した場合はこの手続きまで終わってから永久抹消を行い、税金が還付される流れになります。

対応が遅い業者では、車を引き渡してから永久抹消を登録完了まで1ヶ月前後かかってしまう事もあります。
そうすると戻り税が少なくなってしまう懸念が出てきます。

こうしたリスクを緩和する為にも、自身で先に一時抹消を行ってしまう事も有効です
一時抹消は車検証とナンバープレートを陸運局に持っていけば簡単に行う事ができます。

一時抹消でも戻り税は全て受け取る事ができるので(自賠責保険のみ損保会社に申請が必要)、業者に取られる心配もないですし、手続きの遅延により損をする事もなくなります。