車はメンテナンス次第で長く乗る事も可能ですが、寿命や維持費が高くなるため、ほとんどの人が車に乗り続ける上で買い替えを繰り返しています。

そこで重要になってくるのが車を売るタイミングです。

車は長く乗れば乗るほど査定額は下がっていきますが、かといって短い周期で乗り換えていく事の方がコストはかかります。査定額の車の購入代金や維持費のバランスを考えてベストなタイミングを探していく事が大切です。

車検時はベストな売却タイミング

乗用車であれば2年ごと(新車時のみ3年)にある車検満了間際では車を売却するタイミングとして適しています。車検を通す為には、重量税や自賠責保険などの諸経費と、工場に依頼する場合は基本料金や代行料。そして整備代金が発生します。

車検を取り直した車は車検残が増える事で査定価格は上昇しますが、実際に車検で支払った金額分の査定がアップする訳ではありません。

特に海外輸出で人気の車種であれば、車検残は関係ないので中古車相場で影響を与えるのは、重量税や自賠責保険の還付される分の諸経費のみとなります。

車検が近づいてきたら、一度無料査定を受けてみるなど売却を検討してみるとよいでしょう。

タイヤの交換タイミング

車の消耗品で一番コストが高いのがタイヤです。

車の大きさや乗り方によって寿命は大きく変化しますが乗用車の場合は、大体3万km~4万kmで寿命を迎える事が多いです。タイヤの残り溝は査定に影響を与える内容ですが、タイヤ交換をする金額と比べると新品のタイヤを履いていても評価される価格は低いです。

タイヤの残り溝が1.6mm以下(スリップライン到達)になると車検が通らなくなります。車検時にタイヤ交換が必要な場合は売却のベストタイミングとも言えます。

近年の平均代替え年数は7年

乗用車を代替えする場合の最も多いタイミングは、乗用車の新車から3回目の車検にあたる7年満了時となっています。
以前は2回目の車検にあたる5年ごとの代替えが多く、全体の平均年数では5年を下回っていた時期もありますが、年々代替え年数は伸びている傾向があります。

5年を目安に一気に査定価格が下がる事も

車種によっては、初度登録年月から58ヶ月~59ヶ月経過している車と、満60ヶ月(丸5年)経過した車で一気に査定額が変わる事があります。その要因は中古車輸出を行っている外人バイヤーが買わなくなる事があるからです。

日本の中古車を輸入している国によっては車齢が5年以内の車でないと輸入できなかったり、関税などの税率が一気に高くなるケースがあるからです。トラックやバンなどの商用車や、海外で人気がある車種で5年以内。かつ走行距離が多い中古車などが特に輸出に伴うルールの影響を受けやすいと言われています。

5年目の車検満了日までギリギリまで乗って車を売却すると、こうした事情で損をする事もあるので、5年目の車検時のみは3ヶ月~6ヶ月くらい前から行動を起こすとよいでしょう。業者の人に輸出向けでの需要がどのくらいある車種なのかを問い合せてみると良いでしょう。

査定スタッフによっては、車種ごとの外国の事情を知っていない人や、成約率を上げる為に適当に早く売らないと価値が下がると脅してくるケースもあるので、なるべく信頼できそうな業者や複数の業者から情報収集をすると良いでしょう。