車を高価な商品となりますので、購入の際にはローンを組んで勝っている人も多いです。
普段はキャッシングやクレジットカードを一切使わない人でも、「オートローン(マイカーローン・自動車ローン)」だけは利用していることが多く、ローンを組んで車を買うのは一般的な事と言えます。

オートローンでは3年(36回)や5年(60回)の分割が多く、長いものでは7年(84回)や8年(96回)などの長期ローンを組める場合もあります。

ここで、車を購入する時にはローン期間内は乗ろうと思っていても、ローン期間が長いほど、途中で売却や代替えをするケースが出てきます。
そこでここでは、ローンが残っている車を売却する時の流れや、注意点・ポイントをご紹介していきます。

車検証の所有者を確認する

ローンを組んで購入した車は、信販会社や販売店が所有権となっている場合があります。
これを「所有権留保」と言い、この場合はローンを完済して所有者から所有権留保の解除書類を発行してもらわないと車を売却できません。

所有権が付いていない場合は、例えローン残債が残っていたとしても、通常通り車を売却する事ができます。
ですが当然、車を売って手元になくなったとしても、月々の支払い義務は発生します。

ローンが残して車を売却すると、新しい車を購入する時の審査が厳しくなりますので、売却する場合は例え所有権留保をされていなくても精算をする事がおすすめです。

信販会社には業者側から問い合せてもらうのが一般的

ローンが残っている車を売る場合は、まずはローンを組んだ信販会社に残債を照会しなければいけません。
「毎月の支払い額 × 残りの月 = 残債」にはならず、売却に伴う一括返済を行う場合は利息の戻り分があります。
この場合は、残一括照会依頼書を信販会社にFAX等で申請を行い回答をもらいます。

個人から問い合わせを行う事もできますが、一般的には査定を行う業者が代行して行います。
慣れている業者側が行った方が話がスムーズに進みますので、まずは買取業者や販売店で査定を行い残一括照会を行ってもらいましょう。

ローン残債と査定額の関係

残一括照会依頼書で回答のあった、ローン残債と車の査定額の関係は非常に重要です。
残債よりも査定額が多い場合は、差額を受け取る事が可能となります。
しかし、残債よりも査定額の方が少なければ、差額を実費で支払わないと売却できません。

残債分を新しい車のローンに組み込む

残債より査定額の方が少なく、一括で不足分を支払う事が難しい場合は、新しく買う車のローンにこの差額分を組み込む事ができます。
ローン期間を長くしたり、車両価格が安い車に代替えをすれば、差額分が上乗せされても月々の返済額が下がる場合もあります。

売却する車を中古車で購入していて、高い中古車金利だった場合でも、新しく買う新車のローンに組み込む事ができれば、安い新車金利となり利息が軽減できる場合もあります。

業者に売却する場合、業者側が相殺してくれる

ローンが残っている車を売却する場合、通常であればローンを組んだ本人がローン会社に残債を一括返済行う事で名義変更が可能となります。

ただし業者に売却や下取りに入れた場合は、業者側が査定額と精算して信販会社に代行して一括返済を行ってもらう事ができます。
これにより、大きいお金を動かす事なく、ローンが残っている車の売却が可能となります。

所有権留保の解除書類

ローンを組んだ事により所有者が信販会社や販売会社になっている場合は、所有者から印鑑証明や実印が押された委任状等の所有権留保の解除書類が必要になります。
発行してもらうには、残債を全て返済(完済)された事と使用者の印鑑証明・委任状が必要となります。

業者に売却した場合は、使用者の印鑑証明と委任状を渡せば、発行の手続きは代行してもらえます。
もし業者以外の人に譲渡や売却をする場合は、所有権解除の為の書類を自ら発行手続きをしなければいけません。