中古車を査定してもらう際の平均所要時間は10分~15分ほどです。
査定スタッフによっては更に時間がかかる場合もあります。

この査定時間に買取業者や査定スタッフは車の何を見ているのかについてご説明いたします。

査定の時に見るポイント

コーションプレート(銘板)

まず必ず確認するのが車のコーションプレート(銘板)です。
コーションプレートとは車の詳細情報が刻印されているもので、よほど古い型式の車でなければ必ず付いています。
これには車体番号やエンジン型式・製造年月日やボディーカラー等が刻印されていますが、査定の時に重要になってくるのがモデルナンバーです。

素人が見ると、一見無造作にも見えるアルファベットが5桁~7桁前後並んでいるのですが、車業者はこのモデルナンバーを見る事で、正式なグレードや前期モデル・後期モデルなど詳しい詳細を正しく判別する事が可能となります。

一般の方は、車のグレードなどはエンブレムだけで判断したり、マイナーチェンジの前と後の車は、灯火類などの一部の仕様変更されたポイントだけや、初度登録年月で判断すると思われることも多いでしょう。
しかし実際にはエンブレムだけ上級グレードの車種を付けたり、マイナーチェンジ後のパーツを移植している人もいるのです。
こうしたイレギュラーなケースでもグレードやイヤーモデルを誤って認識しない為に必ずコーションプレートをチェックしています。

コーションプレートは車種にもよりますが、ボンネットを開けたエンジンルーム内や、運転席側のドアをピラーの内側に付いている事が多いです

車検証

「車検証」は査定をする時に必ずチェックします。
店舗で査定をする場合はコピーを取っておくのが一般的になっていて、出張査定の際は要所を査定チェックシート等に記載していきます。

車検証を見るポイント

  • 所有者と使用者が違わないか?
  • 初度登録年月
  • 車検時の走行距離
  • 備考欄(エコカー減税事項やその他特記事項がないか等)
  • 排気量
  • エンジン型式

車検証から、「ローン残債が残っている可能性がないか」「メーターの走行距離と不自然な点がないか」「エコカー減税による優遇面は残っているか」「コーションプレートで確認したグレードと相違がなさそうか」などを確認していきます。

事故歴・修復歴の確認

過去に板金を行った形跡がないかを確認していきます。
各種ドアの開閉を行いボディーに歪みがないか等も確認していきます。

外装の傷のチェック

綺麗に直してある細かい板金修理跡まではみません。
現状ある傷やボディー全体のツヤを見ます。

またタイヤの残り溝の確認やオイル漏れがないかをチェックします。

エンジンをかける

振動や異音・排気漏れがないか、をチェックします。
スペースがあれば、少しだけ前後に動かしてミッションの状態等も確認します。

オプション装備を確認する

一番重要になってくるのは、カーナビです。
高年式車でもナビの型番が古いとプラスにはなりません。

その他人気の装備がないかを確認します。

内装をチェックする

「業者に依頼したルームクリーニングで落ちる程度汚れや臭い」
「完全にシミになっている汚れ」
「ペットの毛」
「そのまま売り物にできそう」

など、状態をある程度の分類に分けて評価します。

オークション相場と照会する

査定でチェックした内容を踏まえて、オークションに出品した場合にどれだけの評価点を得られるのかを想定します。
同様の車種・年式・走行距離・装備・評価点が出ている過去の落札情報を探して、オークション相場から査定額を算出します。