車を売る時に一番多いシュチュエーションは、新しい車に買い換える時です。

新車でも中古車でも販売店では必ず下取りも行っています。
ここでは、こうした「下取り相場」について説明していきます。

下取り相場の基準となるのもオークション相場

買取業者と同様に販売店の下取り査定の際にも、必ずオークション相場が基準となります。

中には「査定価格 = 基準価格 ± 査定価格」のカーチェックシート等を利用したマニュアル査定を行っている販売店もありますが、この基準価格もオークション相場から算出されています。

これで、折り合いが付かない場合はオークション相場を基準に価格交渉を行っています。

下取り相場の基準

業者によって異なりますが、一般的な下取り査定の目安としてはオークション相場から20万円ほど安い水準となっている事が多いです。
販売店は多くのケースで店舗や系列店で、下取りした中古車の店頭販売を行っています。

店頭販売を行っても売れないケースを踏まえて、数ヶ月分の相場落ちリスクや店頭販売を行う経費、そして買取専門店ほど下取り台数を稼げないという事情から、ある程度利益を確保できる水準で下取り査定をされている事が多いです。

値引き交渉のツールとなる事も

下取りの場合は販売する車による利益と、下取り車による利益が発生します。
当然両方でしっかり利益を確保するのが業者側の理想です。
しかし、値段の折り合いがつかずに他社へお客が逃げてしまう事も強く懸念します。

販売店の1番の目的は車を販売する事になりますので、交渉次第では下取り査定を値引きツールの一貫として大幅に値段を上げてくる事もあります。
こういったケースでは、販売する車がより利幅の大きい車ほど、下取り査定の融通がききやすくなります。

新車代替えによる下取りは車種によって変わる

新車ディーラーでの下取りの場合は、原則購入した車の納車時に交換という形で受け渡しを行います。
車種や全国のオーダー状況では2~3ヶ月待たされるケースもありますが、下取りの場合は契約さえしてしまえば、その後納車までどれだけ期間が相手も距離を走っても、購入時に行った下取り査定額で引き取ってくれます。

新車販売の場合は、こうした入庫時の相場落ちリスクを考慮して査定額を算出しています。

メーカー側が補助を出すケースも

新車販売に伴う下取り入庫率が下がる事を阻止する目的と、メーカーが重点をおいている車種の販売台数を伸ばす為に、特定の車種を購入時に下取り車があるという条件で査定額が増える事もあります。
これを業界用語で「メーカー対策」とも呼び、該当する車種では下取り車があれば値引きが増えるという特典が付く事もあります。