ホンダ・アコードは1976年に発売されたロングセラー車種で、現在はレジェンドに次ぐアッパーミドルセダンの立ち位置になっています。
レジェンドが生産終了になっていた期間はフラッグシップモデルを担った実績があり、2013年発売の9代目以降はハイブリッド専売モデルになりました。

2020年2月には10代目へ変わるフルモデルチェンジを行い、新型シャーシによって剛性を強化し、ハイブリッド用ユニットを小型化することで先代よりもトランクスペースを大幅に拡大しています。
なお、10代目の新型アコードは2017年にアメリカで発売されていて、ハイブリッドシステムは9代目の形式を引き継いでいます。

日本では2020年に発売された新型モデルですが、構造自体は古さを感じる面がありますので注意しましょう。
昨今は世界戦略車の役割が強まっていて、アコードは日本市場に向けて開発された車種ではありません。
メーカーは国内の月間販売計画を300台と控えめな数字に設定していて、主にホンダを長年乗り継いできたユーザーから選ばれています。

エンジン+モーターによって300馬力を超えるパワーユニットや、高級セダンらしい上質な室内。ホンダの個性が出たスタイリングなど車そのものの完成度は非常に高いです。
日本仕様は1つのグレードしか設定しない難点がありますが、アッパーミドルのセダンを求めている方ならきっと満足できますよ。

ホンダ アコードの特徴

車種名 アコード(ACCORD)
排気量 1.993cc+2モーター式i-MMD
グレード/新車価格 EX 4,650,000円
駆動方式 FF
燃費 WLTCモード22.8km
乗車定員 5名
最高出力 エンジン107kW(145PS) + モーター135kW(184PS)
最大トルク エンジン175Nm(17.8kgm) + モーター315Nm(32.1kgm)
値引き額 15万円〜30万円
中古車購入相場 狙い目年式 2016年式200万円〜250万円
中古車査定(買取)相場
3年落ち 150万円〜200万円
5年落ち 100万円〜150万円

ホンダ アコードのオススメポイント

独立したトランクルームを持つ4ドアセダンでありながら、クーペのようなシルエットラインをしたフォルムが特徴的です。
流行している6ライトのフロントマスクによって先代との差別化が明白になり、スタイリングが一つの強みになります。

また新型プラットフォームでは軽量化をさせながら曲げ剛性24%・ねじり剛性32%向上させ、先代よりワンランク上の安定感を確保しました。
まるで欧州車に乗っているようなガッチリしたドライブフィーリングを得られると評判です。

アコードは海外向けモデルのイメージを強く抱かれていますが、ボディサイズは先代よりも45mm全長が縮小させ、ホイールベースを拡大することでキャビンを広くさせています。
ボディサイズがコンパクトになったのは嬉しい改良ポイントで、ドライビングモードには日本独自のComfortモードを追加。ゴー&ストップと狭い道が多い日本市場に適合させたパッケージングです。

海外では中国のDセグメントセダンで年間販売台数1位を獲得。欧米ではライバルであるトヨタ・カムリより高い評価を得ています。
国内での実績は低いですが、車そのものの完成度と実力は非常に高いのでオーナーになればきっと満足できる1台です。

こんな人にはオススメできない苦手なポイント

まずはじめに、アメリカで2017年に発売されているため、新しさをあまり感じない点と、日本では1グレードの設定しかない点がネックです。
4WDの設定がないことに加え、メーカーオプションが少ないためカスタマイズ性がありません。
ハイブリッドシステムの性能が先代から大きな進化をしていない点を残念に感じました。

また、先代に比べて苦手な点として全幅が10mmアップして1,860mmになったことです。1cmの差は運転していて気になるものではなく、全長は45mm短くなっているので取り回しは向上しています。
難点になるのは全幅1,850mm以下に設定している機械式駐車場が多いこと。市街地の機械式駐車場を使用する機会が多い方は注意してください。

ホンダ アコードの購入価格・値引きに関して

発売当初は値引きを引き締めた販売をしていましたが、既に値引き枠が拡大していて車両価格で30万円ほどの値引きを期待できます。
カーナビ・安全装置・サンルーフまで標準装備になっているため、オプションを付ける必要性が低いです。
多くの方が乗り出し価格500万円以下に収めて購入しています。車両価格はクラスの中で割高な水準ですが、標準装備を見れば割安感があるパッケージングです。

ホンダ アコードの中古車価格や査定額

査定価格の基準とされる3年50%・5年30%の基準を一部で下回る事例があります。
極端に割安なワケではありませんが、トヨタやレクサスの高級セダンに比べてリセールが劣る印象を受けました。
モデルチェンジ以降もハイブリッドシステムが共通の影響から、型落ちモデルが大幅に値崩れを起こす現象は見られません。
ボディ剛性や積載性、安全装備にこだわらない方は型落ちの中古を狙うのも悪くはないでしょう。
車の完成度は高く評価されていますので、新型アコードも先代と同等の水準で中古車価格が推移していく可能性が高いです。