三菱ekワゴン、日産デイズは、日産と三菱の合弁会社NVKVで開発した軽自動車第一弾。開発・生産は三菱が担当しています。先代のekワゴンよりもホイールベースが90mm長く全高も高くなった事で、セミトールだった先代からワゴンRやムーブと同様の本格的なハイトワゴンになりました。発売当初は燃費を重視しすぎてNAエンジンの非力さが目立ちましたが2014年4月の改良で動力性能が向上しました。

乗り心地にこだわり、運転席、助手席の広さをしっかり確保。後部座席はクラストップレベルのクッション性を誇ります。また、日産の代名詞にもなっている360度アラウンドビューモニターの評判が良いほか、日産デイズはハイウェイスター、三菱eKシリーズはeKクロス(旧eKカスタム)の上位モデルはスタイリングの評判が良いです。

2019年3月に2代目へ代わるフルモデルチェンジが行われ、エンジンの全面改良とプロパイロット採用によって安全性能が大幅に向上しています。
軽自動車の販売台数ランキングで上位を維持する人気を集める、日産・三菱の主力車種です。

日産デイズ/三菱eKワゴンの特徴

車種名 日産デイズ(DAYZ)/三菱eKワゴン(eKwagon)
排気量 659cc
グレード/新車価格
デイズ S 1,296,900円~
デイズ X 1,349,700円~
デイズ ボレロ 1,437,700円~
デイズ ハイウェイスターX 1,497,100円~
デイズ ハイウェイスターGターボ 1,578,500円~
デイズ ハイウェイスターX プロパイロットエディション 1,596,100円~
エイズ ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション 1,677,500円~
駆動方式 FF/4WD
燃費 WLTCモード16.8km〜21.2km
乗車定員 4名
最高出力 NA38kW(52PS) / ターボ47kW(64PS)
最大トルク NA60Nm(6.1kgm) / ターボ100Nm(10.2kgm)
値引き額 7万円〜15万円
中古車購入相場 狙い目年式 2015年式45万円〜70万円
中古車査定(買取)相場
3年落ち 50万円〜80万円
5年落ち 20万円〜50万円

日産デイズ/三菱eKワゴンのオススメポイント

2019年のフルモデルチェンジでは、日産の親会社であるルノーの小型エンジンを改良したBR06型エンジンに換装され、燃費性能とエンジンフィーリングが大幅に向上しました。
また、新型では日産デイズはハイウェイスターにセレナでも採用されているマイルドハイブリッドシステム「S-HYBRID」を搭載し、燃費性能とモーターアシストによるトルクアップが行われています。

三菱eKワゴンでは片輪が空転した際に、スリップした車輪のブレーキ制御をしてグリップ力を高めるグリップコントロールを2WD車に標準装備されました。
このように、日産デイズと三菱eKワゴンには異なるオススメポイントがありますので、必ず両メーカーの車種を比較検討するようにしてください。

そのほか、スタイリングや内装の質感、日産のプロパイロットをベースにした安全装備がオススメポイントです。

こんな人にはオススメできない苦手なポイント

日産デイズ/三菱eKワゴンには次のデメリットがあります。

  • ライバルに比べて燃費性能に劣る
  • ハイブリッド非搭載のNA車は加速が悪い
  • 後席を倒しても荷室がフラットにならない

軽自動車ではスズキに続くマイルドハイブリッドを搭載しましたが、上位モデルでエクステリアにこだわったデイズのハイウェイスターにしかハイブリッドが装着されない設定を残念に感じました。
また、ハイブリッド搭載車で見ても、スズキ・ワゴンR(WLTCモード25.2km)に大きく劣ります。

また、ギア比の関係でスペック以上に加速性能が悪い口コミが目立ちますので、加速性能や軽快性を重視する方は必ず試乗するようにしてください。
後席を倒した際に荷室がフラットにならないため、大きな荷物を載せる際は不便に感じます。これはクッション性を高めたことで生じる弊害ですので、後席に人が乗る機会の多い方はメリットに感じられるでしょう。

日産デイズ/三菱eKワゴンの購入価格・値引きに関して

フルモデルチェンジ当初は値引きを引き締めていましたが、現在は旧型の末期モデルに近い水準まで値引き枠が広がっています。
上位グレードであれば車両価格だけで15万円前後の値引き。オプション値引きを含めれば20万円以上の条件が出ることもあるようです。

乗り出し価格は130~180万円ほど。デイズの場合はSとXにはプロパイロットを設定できません。
マルチアラウンドビューモニターやプロパイロット(マイパイロット)を希望する需要が高く、売れ筋の購入価格は150万円以上です。

日産デイズ/三菱eKワゴンの中古車価格や査定額

一時期は旧型の燃費改ざんが発覚して中古車価格が大きく下がりましたが、その後は持ち直して高値水準で安定しています。
旧型であっても中古車価格は安定していて、査定額はライバルメーカーの軽自動車と同等以上の水準を期待できるでしょう。

新型モデルについては、現時点でプロパイロット搭載モデルの評価が高いです。しかし、今後は先進装備がアップデートされていくと上位グレードの価値が低下していくかもしれません。
上位モデルに乗っている方は、モデルチェンジ情報をチェックしながら最適な売り時を逃さないようにしましょう。

2019年の新車販売ランキングではデイズが軽ワゴンのカテゴリーでトップになる全体4位にランクインしました。
ワゴンRやムーブのライバルを上回る大ヒットを記録していて、2020年も好調をキープしています。
ブランド力が確立してきていますので、将来的な中古車価格・査定価格は高値水準を維持していくでしょう。