ハスラーは2014年に初代が発売した軽クロスオーバーで、2020年1月に2代目へ変わるフルモデルチェンジを行いました。
ワゴンRと共通のエンジン・プラットフォームを採用し、ピラーの変更などでワゴンRより室内高を高くしています。
軽トップレベルの悪路走破性能を誇る4WDモデルは、同社のジムニーとは違い街乗り性能と室内空間をしっかり確保。まさに軽クロスオーバーの名称にふさわしい完成度です。
また、15インチホイールの採用やサスペンションの改良などで最低地上高を高くしているため、見た目以上に悪路走破性能が高いです。
レジャー向けの需要を想定して発売された車種ですが、オシャレなスタイリングと広い室内空間が評価されて、街乗りユーザーからも選ばれています。
ワゴンRと大差ない燃費性能を確保していることもあり、現在はワゴンRに匹敵する販売台数を誇るスズキの主力車種へ成長しました。
スズキ ハスラーの特徴
車種名 | スズキ ハスラー(HUSTLER) |
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排気量 | 657ccマイルドハイブリッド/658ccマイルドハイブリッドターボ |
グレード/新車価格
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HYBRID G 1,365,100円~ |
HYBRID Gターボ 1,459,700円~ | |
HYBRID X 1,518,000円~ | |
HYBRID Xターボ 1,612,600円~ | |
駆動方式 | FF/4WD |
燃費 | WLTCモード20.8km〜25.0km |
乗車定員 | 4名 |
最高出力 | NA36kW(49PS)+モーター1.9kW(2.6PS) / ターボ47kW(64PS)+モーター2.3kW(3.1PS) |
最大トルク | NA58Nm(5.9kgm)+モーター40Nm(4.1kgm) / ターボ98Nm(10.0kgm)+モーター50Nm(5.1kgm) |
値引き額 | 5万円〜10万円 |
中古車購入相場 | 狙い目年式 2015年式70万円〜100万円 |
中古車査定(買取)相場
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3年落ち 70万円〜120万円 |
5年落ち 40万円〜75万円 |
スズキ ハスラーのオススメポイント
スズキの代名詞にもなっているマイルドハイブリッドを全モデル標準装備することで、軽のクロスオーバーおよびSUVではクラストップの燃費性能を確保しています。
また、現行モデルではワゴンRのターボエンジンモデルがスティングレーのみに設定された影響もあり、HYBRID Gターボ(約146万円)はスズキのターボエンジン最安価格です。
ワゴンRに比べて性能・実用性の面で大きく劣る点はなく、スタイリングや実用性で付加価値を付けつつ手頃な価格設定に抑えたことが大ヒットを遂げた要因でしょう。
今回のフルモデルチェンジでは外観とインテリアが大幅にパワーアップしたほか、視認性や悪路走破性能が高まっています。
モデルチェンジ以降は納車2~3ヶ月待ちの状態が続いていて、その人気が納得できるパッケージングです。
こんな人にはオススメできない苦手なポイント
まずはじめに、ワゴンRよりも車体を一回り大きくしてタイヤサイズを拡大させているため、車重やエンジン出力などのスペックで見る以上にNAエンジンでは非力感を感じます。
時速80kmから100kmで巡航する際は快適ですが、ワゴンRなどと比べると加速や上り坂でパワー不足を感じるでしょう。
ただし、軽トールワゴンに比べると僅かに軽快性が優れていて、普段からアクセルを踏み込んだ運転をしない方なら気になるほどのパワー不足ではありません。
このほかエントリーモデルではワゴンRのハイブリッドFXに比べて約8万円高い価格設定がデメリットです。
スタイリングや室内高の高さに付加価値を感じる方は積極的に検討してみてください。
スズキ ハスラーのオススメポイントの購入価格・値引きに関して
車両価格の値引きは5~10万円が目安。一部で10万円超えの車両値引きやオプション値引きを含めた総値引きで15万円以上出た事例があります。
ただし、在庫不足に陥るほど大ヒットしている理由から、販売店では値引きなしもしくは3万円以下の少額値引きしか提示されないケースもあるようです。値引きを渋られた場合は他の販売店から相見積を取るようにしてください。
メーカー小売価格自体が割安な価格設定だと評価できる内容で、エントリーモデルの場合は150万円前後にまとめることが可能です。
売れ筋の価格帯は160~180万円。ターボエンジンのグレードを選ぶ需要が高いほか、メーカーオプションのカーナビ・全方位カメラを付けると150万円を大きく超えます。
ターボエンジンモデルの場合は、ワゴンRよりも安く購入することができます。
スズキ ハスラーの中古車価格や査定額
軽自動車の中でトップクラスのリセールを誇ります。ワゴンRよりも割高な車種ですが、3~5年後に売る時の価格を考慮すればお得感が高い車種です。
フルモデルチェンジの影響によって、今後は少しずつ型落ちモデルの中古車価格が下がっていくでしょう。売却を検討している方は早めの時期をおすすめします。
既に人気モデルとして高いブランド力を確保しているため、新型ハスラーは次のモデルチェンジまで安定した価格帯で推移するでしょう。
最新の安全装備を惜しみなく投入しているため既に熟成度が非常に高く、軽微なマイナーチェンジ・ランニングチェンジで2代目の初期型が安くなることはありません。
スタイリングが魅力の車種になるため、売る時の査定評価では外装の状態が悪いと大きな減点になります。
ファミリーや女性からの需要も高く、内装の汚れや臭いが気になる状態も大幅減点になるケースが多いです。
現在は中古市場で在庫不足に陥っているため、程度が悪い状態でも高値で流通していますが、今後はタマ数の増加とともに程度の悪い中古がシビアな評価を受けるように変わっていくでしょう。