ヤリスは2020年2月に新発売したコンパクトカーで、先代のヴィッツから車名変更をしています。
ヴィッツと同様に1.0Lエンジンの用意があり、ボディサイズは1.3~1.5Lクラスのコンパクトカーより一回り小さいです。
車名変更するモデルチェンジだけあって外観を大幅に変更し、コンパクトカー向けの新プラットフォームを採用しています。
ボディサイズは先代より全長が10mm長くなったのみですが、ホイールベースを40mm延長することでスポーティーな外観を手に入れ、高速走行時の安定性がアップしました。
ハイブリッドシステムは先代と同じTSH2をベースにしながら、エンジンを一刷した次世代ハイブリッドシステムへ進化。WLTCモードのカタログ燃費は最大36.0kmで、実燃費でも30km以上達成する口コミが多数寄せられています。
トヨタ ヤリスの特徴
車種名 | ヤリス(YARIS) |
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排気量 | 996cc/1,490cc/1,490cc+2モーター式 |
グレード/新車価格
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X’Bパッケージ’1.0L 1,395,000円~ |
X 1.0L 1,455,000円~ | |
X 1.5L 1,543,000円~ | |
G 1.0L 1,613,000円~ | |
G 1.5L 1,701,000円~ | |
Z 1.5L 1,871,000円~ | |
HYBRID X 1,998,000円~ | |
HYBRID G 2,130,000円~ | |
HYBRID Z 2,295,000円~ | |
駆動方式 | FF/4WD |
燃費 | WLTCモード19.2km〜36.0km |
乗車定員 | 5名 |
最高出力 | (ハイブリッドモデル):エンジン67kW(91PS) +F モーター59kW(80PS)+Rモーター3.9kW(5.3PS) |
最大トルク | エンジン120Nm(12.2kgm) + Fモーター141Nm(14.4kgm)+リアモーター5.2Nm(5.3kgm) |
値引き額 | 3万円〜20万円 |
中古車購入相場 | 狙い目年式 2017年式70万円〜90万円(ヴィッツ) |
中古車査定(買取)相場
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3年落ち 65万円〜100万円 |
5年落ち 30万円〜80万円 |
トヨタ ヤリスのオススメポイント
ヤリスのおすすめポイントは以下の3点です。
- 先進性溢れるデザイン性
- ライバルを圧倒する燃費性能
- ヴィッツから格段にアップした安定性
新型モデルだけあってデザインが大幅にパワーアップしました。スポーティーな見た目に偏った先代ヴィッツに比べて女性やビジネスシーンでも使いやすいデザインです。
ハイブリッドシステムはアクアよりも一歩進んでいて、来年発売されるアクアもヤリスと同じシステムを搭載する見込みです。
ボディサイズや居住空間・積載性に問題がなければ新型アクアを待たずにヤリスを購入しましょう。
最後に紹介するのが安定性です。ホイールベースの延長に加え、新プラットフォームは軽量化と高剛性化をしているので、試乗すればスペック以上に先代からの進化を感じられます。
高速道路や幹線道路を走る方は、ワンランク上の車に乗っているようなドライブを楽しめますよ!
こんな人にはオススメできない苦手なポイント
まずはじめにヤリスは1.0Lクラスの設定があるほか、ワンランク上にアクアを用意している関係で後席の居住空間とトランクスペースが狭いです。
先代のヴィッツにも言えることですが、室内スペースの狭さがネックにならないかが最初のポイントになります。
先代のヴィッツに比べると幅広い項目で進化を遂げていますが、ホイールベース拡大の影響で最小旋回回転半径が先代より30cmアップした4.8mになりました。
30cmの差は大きく、狭い住宅街を走るシーンやUターンをする際に取り回しの悪さを実感するでしょう。
他メーカーのライバルに比べて劣る点としては、ACC(アダプティブクルーズコントロール)とLTA(レーントレースアシスト)が旧世代になることで、時速30km以下で自動オフになってしまいます。
マニュアル車の設定をした影響や、ヤリスに遅れて発売するアクアとの差別化を図る目的だと思いますが、2020年新発売の新モデルで先進装備装がライバルに劣るのはネガティブポイントです。
ACCとLTAは高速走行時に役立つ機能です。自動追随機能など他メーカーでは続々と設定している機能が付いていないため、取り回しを犠牲にしてまでホイールベースを延長したメリットが薄れる印象を受けました。
トヨタ ヤリスの購入価格・値引きに関して
歴代のハイブリッドカーは値引きを引き締めた販売を続ける傾向が強かったですが、ヤリスはガソリンエンジンモデルを用意している都合で、比較的早いタイミングで値引きを解禁しました。
車両価格が高くなる分だけ、ガソリンエンジンモデルよりハイブリッドモデルの方が値引き枠が大きいです。
値引き額の目安は15~20万円ほど。販売店によっては交渉しないお客に値引き無しで販売する事例もあるようですので、しっかり価格交渉してください。
2020年よりトヨタは各ディーラーで全車種を扱えるようになったので、条件に納得できなければ他のディーラーと相見積を取ってみるとよいでしょう。
乗り出し価格の平均値は1.0Lモデルで155万円、1.5Lモデルで175万円、ハイブリッドモデルで220万円ほどです。
トヨタ ヤリスの中古車価格や査定額
先代のヴィッツは新車当時の価格と経過年数に対して平均的な価格帯で推移していて、HVグレードでもアクアなどHV専用車よりブランド力が劣る関係で安く流通しています。
モデルチェンジでヤリスに車名が変わった影響から、先代のヴィッツは売却時の査定額が安くなるかもしれません。割安感がある中古車を探している方は、先代ヴィッツを候補に入れてみるとよいでしょう。
ヤリスは初採用のプラットフォームとHV用エンジンを搭載しているため、当面は高い中古車相場を維持しそうです。
値引き販売もしているのでリセールバリューの高い車種だと評価できます。