富士火災海上保険は、1918年に日本簡易火災保険として設立され、1949年に現在の富士火災海上保険に社名変更された大手老舗損保会社です。
バブル崩壊後に経営危機となり2002年のオリックスとAIGの出資を受けました。その時点ではどちらのグループ会社にもなっていませんでしたが、2008年にAIGグループ全体で41.8%を出資することとなり2010年にはAIG(当時チャーティス)のグループに入り2013年にAIGジャパン・ホールディングスの完全子会社となりました。
元々は日本の老舗損保会社ですが、現在は外資系となっています。外資系の代理店型自動車保険として、数少ない自動車保険となっています。
AIG損保(旧:富士火災海上保険)の自動車保険を独自に評価
サービスプラン充実度 | ★★★★★ |
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会社信頼度 | ★★★☆☆ |
事故対応力 | ★★★★★ |
示談交渉力 | ★★★★★ |
保険支払い能力 | ★★★★☆ |
保険料金の安さ | ★★★☆☆ |
総合評価 | ★★★☆☆ |
サービスプラン充実度
業界トップレベルのプラン充実度を誇ります。自賠責保険の取り扱いとは別に任意保険として「ベリエスト」「MUSE(ミューズ)」「ON/OFF」「FAI/FAP NEO」と4つの自動車保険を取り扱いしています。
ワンランク上のサービスを受けられるベリエストや代理店型では珍しいリスク細分型保険のFAP NEOなどがあり、対物超過や車両新価などの特約も充実しています。プランが非常に多いのでベテランの募集人がいる代理店でしっかりとした説明を受けるようにすると良いでしょう。
会社信頼度
経営危機になった事もありますが、現在は世界のトップ企業のAIG傘下に入った事で安定していて、ソルベンシーマージン比率も700%台と高い水準で安定しています。
ただし現場スタッフでは会社母体が外資系になった事で退職者も多く社員の入れ替わりが多くなっています。今の経営体制になって、現場環境の整理が終わっていない面もあり代理店の対応の質についても大きな差が出ているのが現状です。
事故対応力
ベリエストにのみ、専用ダイヤルがあり手厚いサポートを受ける事ができ、48時間以内に担当者訪問サービスを受ける事ができます。
ベリエストでなくても手厚い対応を受ける事ができベテランスタッフも揃っていて満足のいく事故対応を期待できます。
示談交渉力
世界的な保険会社のAIGと日本の老舗損保富士火災のノウハウが凝縮されていて示談交渉力も強く信頼できます。
粘り強く、顧客の要望を聞きながら親身に対応しながら示談交渉を行ってくれます。
保険金支払い能力
AIGグループになってから、多少は保険金支払い能力は向上してスピード感も増しました。
修理見積もりが高いケースなどは、すぐにスタッフが現車確認しにくる傾向があり、イレギュラーなケースなどはシビアに対応されます。
保険料金の安さ
通販型ダイレクト保険の老舗という事もあり安いです。
保険のプランが非常に多く、保険料は安くなる事もあれば高くなる事もあります。保険料が安くなった場合は何かの補償が他社よりも薄くなっている可能性もあり、プランの選定が難しく料金の幅も広いです。
無駄なものを細かく省いた保険を利用したい人にはカスタマイズの幅が広くお奨めできる保険です。
総合評価
他社とくらべても幅広い商品ラインナップを用意して、革新的なサービスも行っています。こだわりが強い人も満足できるプランが充実しています。
保険会社の知名度が低く、富士火災だとプランが多い。AIGが母体の外資系になっているという事の認知度が低く今後注目される要素はあります。まだ試行錯誤しているという印象も強く、もう少し結果を出してから検討してもよい自動車保険です。
ただ、自分好みにより細かくカスタムをしたい。通常の代理店型自動車保険よりも更に手厚いサービスを受けたい方など、富士火災のサービスがマッチする人も多く、そういった方には強くおすすめできます。
対物超過
○
長期契約
○
ロードサービス
「車両搬送費用特約」および「車両搬送時諸費用特約」を付けるとロードレスキュー・ロードレスキューミニを利用できます。
レッカーは距離50kmもしくは金額5万円分と他社に比べると若干少なくJAF会員との併用によるサービスもあります。
おすすめ特約
・休業お見舞い(所得補償特約)
・日常生活賠償責任特約
・対物超過特約
・車両新価特約
こんな人におすすめ
・ワンランク上の自動車保険を探している方
・細かくプランのカスタマイズをしたい方
比較にお奨めな保険会社
・AIU保険
・アメリカンホームダイレクト
2社とも同じAIGグループの自動車保険です。
その他
4種類の自動車保険全てに一般用と家庭用の設定があり、合計8種類の保険から選ぶ事が可能となります。