自動車保険は年々、細かい特約などが増えている傾向があり、実際にいらない特約もセットされて保険料の重しとなっているケースや、あれば便利な特約がセットされていないが為に、実際に事故が起こった際に満足いくサービスを受けられない事もあります。

必要な特約といらない特約を考え直して自動車保険の補償内容を見直す用にしましょう。

各種特約の必要性

対物賠償保険・対物超過費用特約    必要度 ★★★★★

以前は代理店型自動車保険のみの取り扱いでしたが、付帯されていない車の事故トラブルが多く現在ではほとんど全ての自動車保険で設定できるようになり、共済系や一部の通販型では、自動付帯されているケースもあります。事故発生時のトラブル防止の為にも必ずオススメしたい特約です。

搭乗者傷害・倍額補償等   必要度 ★★☆☆☆

搭乗者傷害で支払われる一時金の補償額を上乗せする特約です。あれば自動車事故により入院・通院した時の補償は手厚くなりますが、頻繁に親族以外の人を乗せたり、車の用途が人が多く乗せる事が多い人以外はあまり無理に付ける必要はありません。
特約を付ける保険料自体は安めですが、自動車保険の傷害を充実させるのであれば、自動車事故に限定されない生命保険や医療保険の見直しを行う方が良いでしょう。
人身傷害と搭乗者傷害に加入さえしていれば、ある程度満足できる補償を受けられますので、保険料を安くしたい時には、外しておきたい特約です。

車両保険車両新価特約    必要度 ★★★★★

主に代理店型自動車保険の車両保険に付ける特約で、新車登録から3年未満の自動車のみが対象となります。
特約がセットされている車両が、新車購入時の費用の50%以上の修理見積もりが出る事故を起こして車を損傷させた時は、同等クラスの新車に買い換える費用を補償してもらえる特約です。
車両新価特約に加入していないと、新車を買ってすぐに大きな事故を起こしても、自己修復車として修理して車を乗り続けるか、修理見積もりと新車の差額を実費負担して新車に乗り換える事が必要です。
新車を購入して乗る場合には是非加入をすすめたい特約です。

日常生活賠償   必要度 ★★★☆☆

被保険者の本人や同居の親族やペットが自動車とは関係なく、日常生活の中で第三者に損害を与えてしまった時に補償される特約です。
主な使用事例では、子供が野球やサッカーで他人の家の窓ガラスを割ってしまった。ゴルフをしていて、ボールが人や物に当てて損害を与えてしまった。
飼っているペットが他人を噛んでケガをさせてしまった。自転車事故を起こしてしまった。などがあります。
これらの条件に当てはまるケースであれば、オススメできる特約ですが、具体例などに当てはまる要素がない人や、ゴルフ保険や、自転車保険など重複して加入している人であれば、特約に加入しているメリットがなくなる事もあります。
自分の状況に応じて、本当に必要なのか、考え直してみるとよいでしょう。

代車費用特約   必要度 ★★☆☆☆

主に車両保険の特約としてセットされます。車両保険を利用して車を修理したり、全損で買い替えを行う際に、車が無い間の代車費用を補償されます。
修理工場によっては代車を無料で貸してくれるケースもあるので、特約を付ける時は自分の状況や普段利用している整備工場の事情なども考慮して検討していく必要があります。

弁護士費用特約  必要度 ★★☆☆☆

自動車事故が裁判に発展した場合の弁護士費用を補償する特約で多くの保険会社で設定があります。
重大な事故を起こした時や小さい事故でも、加害者・被害者の折り合いが合わずに話がこじれて裁判まで発展した場合は役に立ちますが、死亡事故などよほど大きな事故でなければ、自動車事故の大半は保険会社の示談代行サービスで話が完結してしまいますし、車両保険などに加入していれば、自分の車の補償は保険会社が受けてくれますので、必要性は少ない特約です。
完璧に補償内容を充実させたい人や、スピードを出す癖があり重大事故リスクが高いと自覚している人にはオススメできます。