車を同居の家族や事業用などで3台以上所有する場は、ノンフリート多数割引を利用する事で保険料を安くできます。
フリートとは
自動車保険のフリート契約は主に法人など事業用向けのプランです。
10台以上の車両に加入しておく事が必要で、多くのケースでは家庭用ではなく一般用・事業要の自動車保険で加入されています。
割引率の計算も通常の自動車保険の1台ごとの計算とは異なり、契約全体の内容で割引率が決まります。事故が少ない実績ができれば、最大で割引率が70%~80%ほどになる事もあります。
ノンフリート多数割引とは
フリートとの違い
フリートとノンフリートは全くの別物です。フリートとは割引率が契約者単位になるのに対して、ノンフリート多数割引では契約車両1台ごとの契約で変わってきます。
フリート契約は保険会社が複数であったとしても同じ名義人で車を10台以上所有している人の自動車保険の契約形態の事を言い、ノンフリートとは9台以下の契約の呼び名となっています。
10台以上の契約となった時はそれぞれの保険が満期になったタイミングでフリート契約に変更する必要があります。
ノンフリート多数割引とは
9台以下のノンフリート契約の中で3台~9台以上の車を保有している場合に保険会社を1社にまとめる事で受けられる割引で、ミニフリートという表現もされます。
一般的なノンフリート多数割引率は3台~5台の契約ですべての契約が3%割引、6台~9台で5%割引となります。保険会社によっては、2台目から2%の割引が適応になるケースもあります。
ノンフリート多数割引となる名義人
同一名義人で車を3台以上所有しなくても、本人・同居の親族、配偶者の車であれば、保険を一つにすることで割引を受けられます。
この際に全ての保険をひとつの保険会社に統一して、支払い口座等も一つにまとめる必要があります。運転者の家族限定とは違い、別居の未婚の子の契約は対象外となります。
セカンドカー割引と違い、契約後に一部の車の使用者が引っ越して家を出た場合は、その契約のみノンフリート多数割引から外す必要があり、状況によっては全体の割引率も変更後の契約台数に応じて変わります。
ノンフリート多数割引(ミニフリート)は原則代理店型自動車保険だけ
ノンフリート多数割引はすべての保険会社で扱っているわけではありません。原則代理店型自動車保険の商品だけの取り扱いとなり通販型などでは利用できません。
ただし通販型でも保険会社によっては2台目以降は一律で1,000円割引がされるなどの、ノンフリート多数割引に変わる独自のサービスを行っている事もあります。