自動車保険は年間走行距離に応じて保険料を安くする事ができます。
日本では1997年よりリスク細分型自動車保険が認可され、当時は外資系通販型ダイレクト保険を中心に走行距離や地域・車種・免許証の色などに応じて割引となる料金形態が登場しました。
最近では日系の損保会社でも積極的にリスク細分型が導入されています。
リスク細分型でも走行距離割引を導入している保険会社は限られる
リスク細分型の自動車保険でも全てが走行距離に応じて保険料が安くなるわけではありません。
2014年10月現在、走行距離に応じて保険料が変わる主要な自動車保険は以下の内容になります。
- ソニー損保 自動車保険
- チューリッヒ スーパー自動車保険
- イーデザイン損保 自動車保険
- あいおいニッセイ同和損保 PAYD
- アクサダイレクト 自動車保険
- アメリカンホーム保険 自動車保険(2014年5月より新規導入)
- 損保24 自動車保険
各保険会社によって割引率や走行距離区分は違い、それぞれの自動車保険で独立してプランに応じた割引率が用意されています。
走行距離は少なければ少ないほど安くなる
車の事故する可能性というのは、運転技術が高ければ低いという訳ではありません。
・運転に自信があり、毎日特に気を使わずに車に乗っている人
・運転に自信がなく乗る機会は少ないが、車に乗る時は細心の注意を払って乗っている人
この2名では、前者の特に気を使わずに毎日車に乗っている人の方が事故を起こす事は多いです。
こういった背景もあり、リスク細分型で走行距離に応じた割引制度がある自動車保険では走行距離が少ない人の方が大きい割引を受ける事ができるようになります。
日新火災で2006年から取り扱いをされていた「アンダー25」という保険では、年間走行距離が5,000km以上10,000km以下という制約がつく保険もありました。
走行距離に応じて自動車保険を変える
年間走行距離に応じて自動車保険を変えるのは大きなメリットがあります。
通勤などで毎日車を使用して距離を乗る人であれば、走行距離によって保険料が変動しない商品を選ぶと良いでしょう。年間走行距離が少ない場合は、走行距離の設定の種類を確認して、何社か見積もりを取るとよいでしょう。
年間走行距離の設定は実際に予想されるギリギリの距離で設定を行うようにしましょう。
設定年間走行距離を超過したら
走行距離で保険料が変わる自動車保険に加入した場合でも、必ず設定した年間走行距離しか乗ってはいけないという訳ではありません。
契約の途中でも走行距離が増える分には、手続きで設定変更をして追加保険料を払う事で気軽に変更できます。
契約期間の途中で走行距離を身近くして返金してもらえる所は現状ありませんので、契約時には必要最低限の走行距離で設定をして、オーバーしそうになったら、走行距離の設定変更をしましょう。
設定走行距離を超過している状態で事故を起こしたら
年間走行距離を超過していて、設定変更の手続きも取っていない中で事故を起こした場合は、保険会社によっては保険金を払わないと規約に書いてあるケースもありますが、これまでに走行距離の設定が原因で事故の際の保険料が支払われなかったケースはありません。
年間保険料の設定は事後報告でも良いので、事故が起こして保険金の支払いを受ける前に、走行距離を実際に乗っている距離・契約満期時に迎えそうな目安の走行距離に設定を行えい差額分を支払えば認められる可能性が非常に高いです。
可能であれば、走行距離変更の事前連絡をするのが理想ですが、設定走行距離をオーバーしそうだから、手続き完了まで車を乗るのを控えるなどといった事はする必要がないといって良いでしょう。