自動車保険で最も高い保険料を占めるのが車両保険です。

車両保険は保険の使用頻度が一番高い保険でもあり、加入すると車を乗る安心感が大幅に向上します。車両保険の設定内容は非常に細かく内容を見直すことで保険料を安くする事ができます。

車両保険の価格設定を見直そう

車両保険では、支払われる修理代金の上限設定を車の年式などの変化に併せて毎年見直しが行われます。

この値段設定に誤りがあると、事故を起こした際にも補償されない過剰金額が発生して意味のない保険料を支払う事になります。

車両保険の上限額は必ず支払われるものではない。

車両保険の設定金額は、更新の際に保険会社のコンピューター試算で自動的に算出されて更新案内が来ます。

車を購入した際には、購入金額をベースに金額設定を行い、その後年式が落ちていくのと合わせて毎年設定金額が少なくなっていくのが一般的です。

しかし必ずしも車両保険で設定した金額が事故の際に満額支払われるものではありません。

車両保険を使用する際には、車両新価などの特約がない限り、その時の年式と走行距離を合わせた市場価格をベースに保険金が決まります。

例えば車両保険の設定金額が120万円の車でも年式に対して走行距離が多かったり中古車市場で人気が少ない車種の場合、大きい損傷をして車を乗り換えようとしても、市場価格が100万円と判断されれば、100万円までしか保険金の支払いが行われません。

結果的に、最初から車両金額の設定金額を120万円に設定していた意味がなく100万円に設定を変えていたら保険料が安くなり、保険を使うときでも同等の補償を受けられた事になります。

走行距離が多い人などは特に、毎年車両保険の設定金額の見直しが必要です。

車両保険の種類を見直す

車両保険には一般的に次の2種類があります。

・一般車両保険(フルカバータイプ)
・車対車 + A (エコノミータイプ)

保険会社によっては車対車のみや限定Aのみなどさらに細かく設定できる場合があります。

一般車両保険に加入しておくと、理由は関係なく車が損傷すれば保険利用が可能となりますが、保険料は非常に高いです。

運転に慣れてきたり等級の変化などに応じて、車両保険のプラン自体を変更すると大幅に保険料を安くできるケースがあります。

自損事故の高額修理で多い巻き込み

車両保険のプランを選ぶ時に自損事故のリスクを考える事はとても重要です。自損事故全体の数で多いのはバンパーを経度にぶつける程度の内容で、バンパー修理であれば相場は3万円~8万円程度です。この程度であれば保険未加入であっても許容範囲と言えます。

自損事故の高額修理で多いのは電信柱や壁などに対しての巻き込み事故です。巻き込みの場合はぶつかった瞬間にすぐにブレーキを踏まないと傷を広く引きずってしまいます。

板金修理で高額になる条件は、複数のパネルに及ぶ損傷で、運転に不慣れな人の巻き込み事故は、フロントフェンダー・フロントドア・センターピラー・リアドア・リアフェンダーといった形で1事故で5パネル分を一気に損傷させてしまうケースがあります。

この場合は安い板金工場でも修理相場は30万円~40万円ほどになりますので実費では大きな負担となってしまいます。

他にも車をバックさせた時にぶつけるリアドア(トランクやリアゲート)の場合もリアバンパーと合わせて損傷させると10万円~20万円ほどの修理代金になります。

こういった巻き込みやバックの際の事故などが少なくなるくらい車の運転に慣れているのであれば、車両保険は一般タイプではなくて、車対車+Aなどに設定をして保険料の安さを優先させる事も検討するとよいでしょう。

免責金額を見直す

車両保険には免責設定を行う事ができて、2段階設定なども可能です。

免責を付けるか付けないかは、等級や被保険車両の市場価格などの要因などでも変わります。詳しくは「免責を有りにする場合のポイント」のページでも詳しく紹介しています。

状態に合わせた免責設定をする事保険料は効率良く安くできます。