3大損保会社のひとつに当たる国内3番手の大手です。2010年の日本興亜損保と経営統合をし、NKSJホールディングスと傘下となりました。もともとは2002年、安田火災海上保険と日産火災海上保険が合併して発足して損保ジャパンは誕生し同年には大成火災海上保険を合併しています。

かつては強引な勧誘の損保ジャパンとして有名で、不正も多く2005年には保険金不払いで金融庁から業務改善命令を受けており、2006年には相次ぐ不祥事が問題となり全社2週間(山口支店のみ1ヶ月)の業務停止命令を受けた経緯があります。

現在は強引で不当な勧誘は緩和されてきましたが、昔のイメージが強く敬遠する人も多い損保会社です。ですが、3大損保として長年積み重ねた会社知名度と実績は高く自賠責保険のシェアも多いことから損保ジャパンのブランド力は未だ健在といえます。

損害保険ジャパン日本興亜の自動車保険を独自に評価

サービスプラン充実度 ★★★☆☆
会社信頼度 ★★★☆☆
事故対応力 ★★★★☆
示談交渉力 ★★★★★
保険支払い能力 ★★★★☆
保険料金の安さ ★★★★☆
総合評価 ★★★☆☆
サービスプラン充実度

車両新価特約や長期分割の設定など代理店型損保としての一通りのプランは揃っていますが、対物超過にあたる対物全損時修理差額費用特約に多少の制約があるなど、3大損保の自動車保険の中では若干劣る部分もあります。

細かい独自の特約が少ないのも特徴ですが、必要な補償は一通り揃っていてシンプルという利点があります。一般ユーザー向けのTHEクルマの保険と法人・個人事業主向けの一般自動車保険があり、ビジネス使用の車に人気が高く、一般自動車保険を個人が活用する事で低価格を好むユーザーも多いです。

会社信頼度

日本の3大損保会社に入り、安田火災時代から業界2位と日本の損保業界を引っ張ってきた実績は高いです。ですが強引な勧誘や不正を行っていたイメージは今でも強く会社信頼度は決して高いとは言えません。NKSJ全体の事業推移は順調といえ、ソルベンシー・マージン比率は700%台と企業規模からみても非常に高い水準で、会社の財政の面では信頼度の高い損保会社と見る事もできます。

事故対応力

全国役340拠点あり千人スタッフは約1万人という事業規模を活かした対応力が期待できます。代理店が多く担当者によっては、顧客1人1人を非常に大事に扱うスタッフが多いのも特徴です。

示談交渉力

高い示談交渉力を誇ります。現在でこそ3大損保会社の中の3番手というポジションが定着しましたが、かつては2番手で当時最大手だった東京海上に強い対抗心を燃やし収益拡大に注力を行ってました。示談交渉にも力を入れて、過失割合を少なくする交渉力は業界トップクラスです。

保険金支払い能力

以前は豊富な拠点を活かして、すぐに現車確認をする傾向などもありましたが、現在は比較的保険金の支払いはしっかりと行っています。

保険料金の安さ

一般自動車保険の活用やプランの組み合わせ次第では保険料を抑える事も可能です。一般的な内容の保険料金相場は三井住友海上・東京海上日動と比べても横一線といったところです。

総合評価

全体的に人取りのサービスプランも揃っていて、示談交渉力が強いという特徴もありますが、他社と比較してあえて損保ジャパンを選ぶ為の強い特徴が欠けている印象があります。ホームページやカタログを見ても補償内容やプランの一覧・組み合わせ方法が少し見にくいというのもネックとなっています。

個人代理店の育成に力を入れているのも特徴で、紹介つながりで損保ジャパンの勧誘を受けるケースが多く優秀な保険募集人も多いので、営業担当の人柄次第では加入する価値ありです。

対物超過


対物全損時修理差額費用特約 他社の対物超過に比べて若干の制約があります。

長期契約

ロードサービス

一般自動車保険も含めて全てのお客様にロードアシスタンスが無料で付いてきます。レッカー移動が金額にして15万円相当まで付くのが特徴で、これにより最大で180kmのレッカーが可能となる事もあります。JAF会員への併用加入を進めていて、JAF非会員ですとパンク修理に対応をしてもらえないので注意しましょう。

おすすめ特約

・対物全損時修理差額費用特約
・長期分割
・車両新価特約

こんな人におすすめ

・事業用に使用している方
・フリート契約をした方
・示談交渉力が強い保険会社を検討の方

比較にお奨めな保険会社

・セゾン自動車火災保険   損保ジャパングループの通販系ダイレクト自動車保険です。
・東京海上日動および三井住友海上   損保ジャパンと並び日本3大損保会社です。

その他

損保ジャパンは、ホームページやカタログでの商品説明がわかりにくいだけではなく、代理店向けのインターネットシステムも利用しにくいと評判があまり良くなく、新車ディーラーなど3大損保会社を中心に複数の保険会社の代理店をこなしている所からは損保ジャパンの提案を敬遠している所もあります。