自動車保険を選ぶときには、大きく通販型か代理店型かの2種類の中から、まず方向性を決める必要があります。

保険料を安くしたいから通販型。サービスの質を重視したいなら代理店型。
こういった基本要素は多くの方が理解していますが、自動車保険選びのポイントはそんな単純なものではありません。

知識がないと、通販型を選んだのに損する事もありますし、代理店型を選んでも満足なサービスを受けられない事もあります。

通販系を選んで失敗するケース

事故を起こしても気軽に使えない事も多い車両保険

通販系ダイレクト自動車保険のトラブルで多いのは車両保険です。
その中でもはじめて所有する車で運転に自信がないから車両保険を付けたいが、等級が低いと保険料が高いので代理店型自動車保険に加入する。といったケースでは注意が必要です。

一般的な料率ですと初めて自動車保険の等級は1~20あり、上限の20等級では63%割引を受ける事ができます。
はじめて自動車保険に加入する新規契約の場合、原則6等級から始まります。この時点で19%の割引の適応があります。

しかし、1番事故を起こしやすいとも言われている1年目に事故を起こしてしまった場合、一般的な通販型保険の1年契約の場合保険を使うと翌年には3等級ダウンで3等級。割引率は19%の割引から12%の割増となります。

更に通販型では自損事故などは免責設定が必須になっている事も多く、せっかく車両保険に加入していたのに実費で修理した方がお得という状況になってしまう事が多くなります。

代理店型の長期分割。免責ゼロを利用すれば保険を使用した時のリスクを大幅に減らす事が可能となります。

6等級未満になると、翌年の車両保険の加入を拒否される

車両保険は加入を希望すれば必ず入れるとは限りません。6等級未満になると更新時や他社からの入れ替え契約時に車両保険の引き受けを拒否される事があります。

代理店型では等級が1や2など複数回事故を起こした方が引き受け拒否の対象となりますが通販型では1度保険を利用して3等級になった時点で車両保険引き受けを拒否されるケースが多いです。

結果、車の運転の不安が解消されていないまま、車両保険無しでの加入か代理店型自動車保険への入れ替えを検討しなければいけなくなります。

サービスが向上傾向にある通販型

通販型自動車保険のサービスは向上しています。以前は通販型のデメリットを説明されて代理店型を選んだ方でも、今ではデメリットではなくなっているケースがあります。

対物超過の一般化

5年ほど前では対物超過特約はほとんどの通販型自動車保険では取り扱いがありませんでした。
当時は対物超過があるメリットを説明して代理店加入を勧めていたケースも多く、当時は大きなメリットでも、どこの通販型を選んでも対物超過の設定がある今となっては対物超過を意識して代理店型損保に加入するメリットはなくなりました。

ロードサービスの充実

自動車保険を選ぶ方で重視する人も多いロードサービス。そのサービス内容は通販型・代理店型自動車保険を問わず強い所・弱い所がありますが、通販型でロードサービスに注力をして代理店型損保のロードサービスよりも充実した内容のサービスを行っている事も多いです。

事故時の初期対応

最近の保険会社各社は保険料の安さだけではなくて事故対応の顧客満足度の向上に注力しています。

通販型自動車保険の多くは、初期対応の早さを重視して顧客満足度の向上につとめていて、初期対応だけであれば代理店型よりも優れた対応をしている通販型自動車保険も多数あります。