自賠責保険は多数の損保会社や協同組合が取り扱いをしています。詳しくは「自賠責保険取り扱い会社一覧」のページをご確認ください。
複数ある会社の中で、自賠責保険会社を選ぶ時のポイントを紹介します。
自賠責保険にサービスの違いはない
自賠責保険は、法律に基づいて運営されている強制保険です。保険会社によって料金や補償内容が違う事はありません。任意保険のように、保険金未払い問題や、事故時の対応の良さや融通の違いなどもほとんど違いはありません。
自賠責保険には示談交渉サービスがついていないため、交通事故を起こして自賠責保険を利用する場合は、任意保険の自己担当窓口が対応をして、自賠責保険も含めた手続きをしてくれます。自賠責保険自体はあくまでも事務的な対応で、状況に応じて決められたルールの中で治療費や慰謝料、賠償金を支払われます。
自賠責保険とは、被害者救済の為の保険で、自賠責保険に加入する人から見れば、限度額まで保険金を被害者に払ってくれる以外は何の恩恵もありません。実際に事故があった場合には被害者請求もできる制度となっている為、加入者側が、事故があった時に「違う会社で自賠責保険に加入をしていればよかった」と後悔するケースは皆無です。
大手が無難
自賠責保険の中身については、どこで加入しても変わりはありませんが、あえて比較をするなら大手が無難です。大手を選ぶメリットとしては、各種手続きがスムーズという点です。
自賠責保険が残っている状態で、車や廃車にして中途解約や自賠責保険の名義変更を行う場合に、承認請求書などを置いている代理店が多い方が、対応が楽でスムーズな手続きができます。
大手以外の自賠責保険に加入すると、こうした各種手続きをしようとした場合に、郵送で取り寄せないと必要書類が手に入らなかったり、対応が遅いケースなどもあります。
オススメできる大手としては、三大損保会社とも言われている次の会社です。
- 東京海上日動
- 損保ジャパン日本興亜
- 三井住友海上
自賠責セット割を扱っている共済等を選ぶ
自賠責保険は、保険会社の営利目的で運営している訳ではないので、保険料を単独で値下げしたりして、サービス競争をする事ができません。
そんな中で、一部の商品では任意保険と自賠責保険を一緒に加入すると、任意保険の保険料が安くなる商品があります。代表例がJAのマイカー共済で、JAで自賠責共済に加入するとマイカー共済が500円安くなります。
こうしたサービスを利用すれば、自賠責保険を特定の共済等に加入する事がメリットとなります。ただし、JA共済は、協同組合だから許されているグレーゾーンのサービスとも言われていて、損保会社では代理店系、通販系含めてこういった自賠責保険に加入するとエンドユーザーに特典が付くようなサービスは行われていません。