自動車を乗る為の自賠責保険の期間について紹介します。

自賠責保険は、車検有効期間内を全てカバーする契約期間が条件になっています。
こうした事情から、車の車検周期を考えると

・新車乗用車          36ヶ月
・乗用車継続車検・商用車新車  24ヶ月
・商用車継続車検        12ヶ月

といった、それぞれの車検周期に連動した最低限の期間で自賠責保険に加入できます。

しかし、車を購入時の場合の自賠責保険は一般的に

・新車乗用車          37ヶ月
・乗用車継続車検・商用車新車  25ヶ月
・商用車継続車検        13ヶ月

といった期間で加入する事が一般的です。
よほどの要望がなければ、新規登録の場合は車検+1ヶ月という期間で自賠責保険を切っています。

自賠責保険を+1ヶ月にする理由

自賠責保険を必要な最低限の期間ではなく、+1ヶ月にするのは2つに理由があります。

登録時のトラブルの防止

新車や、抹消中・車検切れの中古車などを新規登録する場合、登録をした日から車ごとに1年〜3年後のその日が車検満了日となります。この期間をぴったりカバーできれば法律的には問題はありません。

しかし、車検満了日と自賠責保険契約満了日が同じ日付というのはリスクが大きいです。
その理由は陸運局や、軽自動車協会に登録をかける場合には、あらかじめ自賠責保険を発行して持参しなければいけないからです。

予定となる車検満了日の日まで、カバーできる自賠責保険を提出する事が、車に車検を付けて登録する条件となります。当初の予定通り、その日のうちにスムーズに登録さえできてしまえば問題はありません。

しかし、万が一登録をしようと思った日に書類不備や継続新規車検で車に不具合があった場合、日を改めて出直さなければいけない場合があります。こういった、登録日が当初の予定から数日〜数週間急遽遅れてしまっても対応できるように、自賠責保険は一ヶ月余分に切られています。

自賠責保険切れの予防策

自賠責保険の満了日は車検満了日と同等の期間となっています。
車検と一緒になっている事で、ほとんどの人が車検満了日前に継続車検を受けるか、車を代替えするなど、何かしらの対策をとります。

しかし車検は重要と認識している人でも、ついうっかり車検満了日を気づかずに一定期間車検切れの状態で乗ってしまう人もいます。車検切れに関しては、もしも無車検で警察に捕まった場合は免許6点減点、30万円以下の罰金と重い交通違反になってしまいます。

これだけでも、状況によっては一発免停などのリスクもありますが、これに加えて自賠責保険も切れている無保険状態だった場合は、無車検の罰則に加えて、免許6点減点と50万円以下の罰金となります。無車検・無保険合算すると合計12点の免許点数減点と80万円以下の罰金となり、最悪一発で免許取り消し処分を受けてしまう可能性も出てきます。

こういった最悪の自体を避ける為にも、契約期間を車検満了日以上に任意設定できる自賠責保険では、車検満了日+1ヶ月で切っています。

車検+1ヶ月余分に自賠責保険を切るのは初回だけ

通常自賠責保険は車検満了日の1ヶ月後になっています。それに対して車の車検を通すのは車検満了日1ヶ月前から、満了日の日付を据え置きの状態で更新する事が可能です。

車検満了日から1ヶ月前に車検を通せば、次回車検は乗用車の場合で現在の車検満了日から2年後の同じ日付となります。こうした車検の都合から、保険満了日の2ヶ月程前から、現在の保険満了日を始期とした保険の更新を行う事ができます。

この場合は24ヶ月で自賠責保険を切っても、次回の保険満了日から1ヶ月後の日が自賠責保険の満了日となります。同様の流れでそれ以降も自賠責保険の更新は、車検切れの状態を作らない限り24ヶ月での更新で問題は生じません。

自賠責保険を車検より+1ヶ月分の37ヶ月、25ヶ月、13ヶ月の期間で申し込みをするのは、新車や一時抹消された車の車検を取り直すなど、車を購入する初回のタイミングだけで、原則問題ありません