事故の相手の対物保険や自分の保険の車両保険などを利用して車を修理する際は、修理工場選びをしっかりやると良いでしょう。

普段の簡単な整備は部品量販店など価格重視で選んだお店で良いですが、保険修理の場合は修理代金を保険会社が負担してくれますので、品質が良く腕の良いスタッフが揃っている工場を利用すると良いでしょう。

保険会社指定の提携工場を利用する

基本的にはあまりおすすめできません。保険会社の提携工場や指定工場は悪い表現をすると、保険会社の味方で修理を安く済ませようとする傾向があります。

一部保険会社では提携指定工場への入庫を条件に車両保険が安くなる特約を用意しているケースもあります。

新車ディーラーを利用する

保険修理全般的に新車ディーラーは無難な選択といえますが、事故などによる外傷修理は多くが板金修理の外注となる為、新車ディーラーへの入庫が本当にメリットが出てくるのはバンパーや灯火類のみなどの部品交換のみでできる修理となります。

板金工場に直接持ち込む

板金工場に直接持ち込んだり、指定する事は難しさもありますがメリットも多いです。
通常は新車ディーラーや車検センターなどは板金修理を外注に出して、利益を上乗せします。

直接板金工場に持ち込む事で融通がきいたり、他の事をサービスしてもらえるケースも多いです。
事故により損傷した部分以外の修理を行う事や、現金によるキャッシュバック要求は保険金詐欺になりますが、次のような融通のきいたサービスは期待できます。

・オイル交換をサービスでやってもらう
・他の損傷部位を格安で修理してもらう
・車検を手数料格安でやってもらう

板金工場の選び方

板金塗装は職人技術で施工するスタッフによって精度が大きく変わります。安易に選んでしまうと仕上がりの質に後悔する事もあります。
以下の板金工場選びのポイントを踏まえて選ぶとよいでしょう

ディーラーからの外注を請け負っている

ディーラーはクレーム回避の為、ある程度腕の良い板金工場しか利用しません。ディーラーの外注を請けている所はそれなりに腕があるといってよいでしょう。直接ディーラーからの仕事もやってますか?と聞いてしまってもよいです。
ディーラーの仕事をメインでやっている板金工場は来客者が少ない為、看板をしっかり出していなかったり、汚い工場の所も多いです。

1人で営んでいる

板金工場は規模が大きければ良いという訳ではありません。大きい板金工場ですと作業を見習いが行うケースもあります。
1人で営んでいる板金工場は腕が良いから独立できているという利点と、作業スタッフが1人しかいないのでサービスの質が安定するというメリットがあります。
小規模な板金工場だと融通もきいたり、サービスも無理が通る事が多いのでおすすめです。

土日休みの板金工場

土日休みの板金工場は新規客ではなくて外注と紹介だけで仕事が取れている証です。ディーラーを始めその板金工場を信頼して仕事をまわしている業者が多くいる事が予想できる板金工場は土日休みの所が多いです。

チェーン店ではない

板金塗装のチェーン店がありますが、こういったチェーン店は広告やフランチャイズ効果・価格競争によって顧客を獲得している部分も多く、腕があまり良くない可能性があります。