自動車保険に加入する際に、いろいろな特約(オプション)が付いている場合があります。
自分にとって、本当に必要な特約かどうかをじっくり検討してみましょう。
自動車保険の主な特約(任意付帯)の種類
自動車事故で自分が被害者になった場合で、相手の過失が100%の時、保険会社は示談交渉ができません。その際に弁護士に委託した場合の費用を支払う特約です。契約している車両以外でも自分が所有している車すべてにこの特約が利用できるので、一家に一契約あれば十分。
相手に怪我をさせた、人の物を壊したなど、普通の生活で他人に損害を与えた場合に補償される特約です。一家に一契約あれば家族全員が対象になりますので、他の保険(例えば火災保険等)に同じ契約があれば加入する必要はありません。
自動車事故で車が壊れて、代車を利用する場合に補償される特約です。1日あたり定額で補償されるタイプと、実費で補償されるタイプの2種類があり、期間も最大30日となっています。修理工場によって代車が無料で借りられることもあるので、加入は慎重に。
自動車事故が車内にある身の回り品が壊れた場合や、盗難にあった場合に補償される特約です。
自動車事故で車が壊れて、損害額が車の価格の50%以上になった場合に、新車に買い替えができる特約。ただし、保険期間の最後の月が初度登録から37ヶ月以内であることが条件です。
自分や家族が乗る原付(125cc以下)のための保険で、対人・対物を補償。原付を別途所有している場合、単独で原付の保険に加入するより割安です。
その他の特約
他車運転危険担保特約について。
人の車を運転して事故になった際に利用できるのが、他車運転危険担保特約で、自動車保険に加入すると、自動的についてきます。
例えば一時的に友人の車を運転することになった場合や、レンタカーを借りた場合など、自分の名義でない車を一時的に借りて運転士、事故を起こした場合に、借りた車を自分の車とみなして自分の自動車保険が使えます。
ただし、借りた車が、自分が役員になっている会社の車や、他人名義であってもいつでも自由に使える車での事故などは支払いの対象にならない場合もあるので、注意が必要です。
また、対象となる補償内容は、対人賠償+対物賠償+自損事故傷害が基本で、人身傷害が対象になればそれでカバーできます。
借りた車の損害については、自分の契約の内容や、保険会社によっては保証されない場合がありますので、保険会社に確認することをおすすめします。
盗難時には車両保険と身の回り品担保特約
自動車の盗難件数はここ数年で減少傾向にありますが、もし盗難された場合、自動車保険は使えるのでしょうか?
自動車保険の盗難は、車両保険で補償されます。車両保険には一般車両保険と限定車両保険の2種類ありますが、どちらのタイプでも補償されます。
また、車両は盗難されなくても、例えばカーナビやアルミホイールだけの盗難であった場合や、その盗難目的で車を壊された場合も、車両保険で補償されます。
ただし、持ち運びのできる身の回り品などの盗難や車に固定されていない装備品などは対象外となります。
身の回り品については、これらを対象とした身の回り品担保特約でカバーすることができます。