自動車保険の加入や内容を見直すときにオススメしたい項目がレンタカー特約です。

レンタカー特約とは保険会社によっては代車特約と呼ばれている事もあり、主に車両保険に付随する特約として設定が可能です。

レンタカー特約を付けていると、車両保険を使用して車を修理したり、買い替える場合の修理期間や買い替える車の納車までの期間のレンタカー代金が補償されます。

レンタカー特約は保険会社によって、1日あたりのレンタカー費用を設定できたり、被保険車両に応じて自動セットされたり、車両に関係なしに一律料金で設定されるケースがあります。

一般的なレンタカーの1日あたりの相場の目安は

  • 5,000円   1,300cc~1,500ccのコンパクトカークラス(フィット・ヴィッツ・デミオ等)
  • 7,000円   1,500cc~2,000ccクラス(プリウス・カローラ・ウィッシュ等)
  • 8,000円   2,000ccクラスで主にミニバン車両などにおすすめ(VOXY・セレナ等)
  • 20,000円   ベンツやレクサスなどの高級車など

これはあくまでも一例で更に細かくレンタカー費用を設定できるケースもあります。
一般的にはレンタカー特約の上限日数は30日となっている事が多いです。

レンタカー特約は本当に必要?

レンタカー特約は本当にメリットがある場合とメリットが少ないケースがあります。その必要性は主に車の使用環境と事故が起こった際に入庫する整備工場の事情によって大きく変わってきます。

整備工場では無料で用意している代車もある

レンタカー特約を付けていなくても、整備工場には無料利用できる代車が用意されているのが一般的です。ただし全ての整備工場で必ず無料代車があるとは限らず、長期間の修理になると無料提供してもらえない可能性もあります。

普段りようしている修理工場の融通の利きやすさなどを考慮して、長期修理でも代車を無料で提供してくれる見込みがある場合はレンタカー特約に加入するメリットが少なくなります。

悪質な整備工場ではレンタカー特約の代金を利益にしてしまう場合も

整備工場によっては無料代車を「わナンバー登録」して用途をレンタカー扱いにしているケースがあります。

こうしたケースではレンタカー特約に未加入者が修理する場合は無料で提供して、レンタカー特約加入者にのみレンタカー代金を(本来は無料提供している代車を有償貸出扱いにして)保険会社に請求しているケースもあります。

このケースではレンタカー特約に加入したメリットを全額整備工場に吸い取られる形となってしまいます。

更に悪質なケースでは、レンタカー特約で保険会社が支払う保険料を整備工場が利用者に還元するケースもありますが、本来はレンタカー費用として補償される保険金を現金など何かしらの形でキャッシュバックを受けるのは詐欺行為にあたり犯罪の要素が出てくるので注意しましょう。

無料代車の車種では対応ができない車に乗っているケース

整備工場で用意している無料代車は、基本的に軽自動車やコンパクトカーが多く、車種の指定ができないケースがほとんどです。

日常的に3列シートを活用するような人数を乗せている車を使用している場合や、業務用でトラックやワンボックスなど、荷物をたくさん積載できる車両でないと仕事にならない場合は、整備工場で無料代車が用意されていてもレンタカーで用途に合った車種をレンタカーで借りないと対応できないケースがあります。

この他にも高級車に乗っていて、事故が起こった際の代車がポンコツの小さい車になるのが嫌なケースも代理店型自動車保険の手厚いレンタカー特約への加入が必要になってきます。

レンタカー特約の必要性は人それぞれ

このページで紹介している通り、レンタカー特約の必要性は、それぞれの環境次第で大きく変わってきます。

利用する整備工場で事故があった際の代車対応の事を事前に確認するなどして状況に応じては省く事も必要ですし、特定の車種でないと代車の意味が無い場合は、金額設定が可能な保険会社を利用する事が必要になってきます。